Macとの出会い

Macとの付き合いは二十五年ほどになります。最初に触ったときのワクワク感は、いまだに覚えています。

Apple Macintosh

最初にAppleの存在を知ったのは、いつだったでしょうか。父親が持っていたピータ・ローリの「絵ときコンピュータ」という本にジョブスが影響を受けたゼロックスのAltoのGUIが掲載されていましたが、1984年に出版されたものなので、私はまだ幼くて認識していなかったと思います。

高校になると深夜番組のCMでAppleの存在を強く意識しました。美大を目指す前からデザインに興味を持っていたので、Macintoshはその可能性を広げてくれるのではないかと思いました。池袋のオーディオ・ビジュアル専門店、WAVEの上層階にあったAppleのショールームに訪れては、販売資料を収集していました。

そして、大学に入学した後に実物を手にします。個人向けのPower Macintosh 7500で、夢中で触り続けました。当時からAdobe PhotoshopやIllustratorを使い始め、ウェブサイトをデザインするアルバイトを始めるようになります。大学の授業でもMacの講義はありましたが、あまりに初歩的で一分ほどで課題を終えて、バイトの残り作業をしていたのを覚えています。

就職してからはWindows NTが中心になり、個人のパソコンもWindowsになりましたが、十年ほど前からMacに返り咲きました。久しぶりに触ったMacは動作が安定していて驚いたのをよく覚えています。

現在もMacの素晴らしさに惚れ惚れしていますが、やはり出会ったころの感動には及びません。当時はジョブス不在の時代で業績も悪く黒歴史の扱いをされていますが、製品は創造性を掻き立てる素晴らしいものでした。

今でもPower Macintosh 7500は家に鎮座していて、ちゃんと動きます。デスクトップは当時のままで、あのときの感動が蘇ってくるようです。たまに起動させてみては、初心に戻って今現在の気持ちと照らし合わせています。

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