辛抱強く、したたかに

時節柄、家にいることばかりなのでベランダの植物についての話題ばかりになって恐縮です。しかしながら、楽しいんですよね。ベランダというものは。

豆苗の花

植物を観察していると、本当にしたたかで辛抱強いなあと感じます。突然弱ってしまうこともありますが、なかには耐え忍んで復活するものもいます。

一ヶ月ほど前でしょうか、豆苗を買ってきて二毛作をしようと思いトレイに水を張って育てていましたが、愛着がわいたので一部を植木鉢に植えることにしました。しばらく調子がいいのか悪いのかよくわからなかったのですが、ある日覗いてみると花をつけていました。いくつか蕾もあるようなので、さやえんどうができたらその実を再び植えて、第二世代に引継ぎたいと思っています。

カラスノエンドウの花

季節が過ぎたと思って切ってあったカラスノエンドウも、まだ健気に花をつけています。結局、鞘をつけても飛び散らないように剪定して同じ鉢に種を埋め込んでしまうのですが、生命を残すことに必死な姿に感動を覚えます。

アサザの蕾

睡蓮鉢で育てているアサザは、毎日複数の花を咲かせています。開花すると一日でしぼんでしまうのですが、まるで千本ノックのように蕾が現れます。今年は田んぼの土である荒木田土を使用しているので、栄養がたくさんあるのでしょう。栄養過多で水質が安定しないので、これからもアサザに吸い上げてもらわなければなりません。

コムラサキの蕾

枝を大胆に剪定したコムラサキは、蕾がつきはじめました。冬を越した後は枝だけの寂しい姿なのですが、暖かくなるとぐんぐんと枝を伸ばし、生命力がみなぎる姿は毎年感心してしまいます。

ハマヒサカキの実

かれこれ五、六年の付き合いとなるハマヒサカキは、気がついたら実が大きくなっていました。花が咲いて結実したときは嬉しかったのですが、その後あまり大きくならなかったのであきらめていました。冬場に実がなると思い込んでいたので、先日発見したときは驚きました。山椒の実よりも大きく育っているので、早く紫色になって実生させたいです。

あらゆる困難を乗り越え、辛抱強く生き続けようとする植物から学ぶことは本当に多いです。かなり辛抱の足らない私ですが、彼らの姿を見てあらためたいと思っています。

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