前回は久しぶりに散歩した雑司ヶ谷霊園の光景をお伝えしましたが、今回はもうすこし詳しく花々について紹介したいと思います。
まずは、すこし奇妙な形をしたコバンソウです。イネ科の植物で、この虫みたいな形をしたものは小穂(しょうすい)と呼ばれるものです。このなかに複数の花が入っています。明治時代にヨーロッパから観賞用に持ち込まれた帰化植物だそうです。
お次はおなじみのカタバミです。雑司ヶ谷霊園でも群生しており、あらゆるところで黄色い小さな花をつけています。種が実ると小さなオクラのような房ができ、触ると破裂して種が飛び散ります。園芸では忌み嫌われる植物ですが、それだけに非常に丈夫なため、育てる際はあまり気にかけなくてもよいので楽です。
この日、いちばん目にしたのはハルジオンです。背を高く伸ばし、のんびりと白い花弁を揺らしていました。晩春の道端で多く見かける植物ですね。
こちらもハルジオンと同じく、道端でよく目にするノゲシです。もうすでに綿毛を作っていて、旅立ちの準備は万全なようです。ヨーロッパ原産だそうですが、日本には有史以前から中国経由で入ってきていたようです。
五月の初旬だというのに、紫陽花も咲いていました。ほかの場所に生えているものは小さな蕾のものが多かったのですが、条件の良い場所だからなのでしょうか、可愛らしい花を咲かせていました。
五月の代表的な花といえば、ツツジです。今年はずいぶん早くから咲いていたように思います。ここしばらく外出していなかったのでもう枯れてしまったかと思っていましたが、まだまだ元気なようです。
最近すっかり日本の春の花として定着しているナガミヒナゲシも綺麗に咲いていました。日本の生態系を脅かす植物ですが、この花を見ると春だなあと感じます。
葉の形が特徴的な北米原産のアメリカフウロです。薄紫の花弁が可憐ですね。この花はこの霊園でよく見かけますが、名前をいつも忘れてしまいます。
最後はヤマボウシです。上向きに花を咲かせるので、見上げて観察しないといけません。ハナミズキと同じミズキ科で、日本や中国、朝鮮半島に分布します。たしかにハナミズキよりもアジアな雰囲気をまとっているように思います。
徐々にこれまでの生活に戻る兆しが見えてきましたが、まだまだ気をつけなければなりませんね。それでも、はやく自然の中をのんびり散歩できることを願っています。