平凡で尊きもの

二十四節気は夏至(げし)に入りました。雨が続いていますが、晴れ間に見える眩しい日差しが本格的な夏の到来を感じさせます。

東京都文京区本郷

最近は自由に外出ができるようになりましたが、状況を見ているとまだまだ気が抜けませんね。私は外食を控えるようにしていますが、とりわけ夜の外飲みはしばらく解禁できないだろうなと思っています。

散歩はあまり問題がないように思いますが、最近は個人的な用事が多くて機会を作り出すことができていません。土日でも諸事情で夜の八時には家にいなくてはなりませんし、夕食は家でするので作る時間が必要ですし、現在活動しているグルメサイトの取材や撮影は日中に行わなくてはなりません。

そうなると、日が沈むまでだらだらと歩き、お腹が空いたら馴染みの店の暖簾をくぐる、なんてことができなくなります。とはいっても他の忙しい人たちに比べれば、じゅうぶん自由ではありますが。

東京都足立区足立

先日、撮り溜めていた写真を整理する機会があり、ぼうっと一枚ずつ眺めていました。それらのほとんどが散歩途中の写真で、どれも当時の雰囲気が手にとるようにわかります。またすこし経ったらこのようなのんびりとした時間を過ごせるのかもしれませんが、どこか地中深くまで続くクレバスのように、当時と現在は、あちらとこちらに隔てられているような気もします。

東京都新宿区歌舞伎町

何度も同じことを書いてしまいますが、普通で平凡なことというのは本当に価値があって、尊いものだなと思います。世間を賑わしている感染症だけでなく、自身やまわりが歳をとったということも含めて、そのようにしみじみと感じています。

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