お天道様とのコミュニケーション

「しのつく雨」と言いますが、「しのつく」は篠竹を束ねたものが落ちてくる「篠突く」という表現です。最近はこのような激しい雨が多く、部屋にいてもその音の大きさに驚いてしまいます。

スミレ

今年の梅雨は晴れ間がほとんどなく、本当に長く感じます。天気予報によると、どうやら八月初旬まで続くそうです。湿気でじめじめとしますし、どんよりとした雲に覆われているので、気が沈みがちな方も多いことでしょう。また、災害や農作物の被害なども気持ちを暗くさせる要因となっています。

雨天では気が沈み、晴天では気が晴れる。暑さにいらだち、寒さに心細くなる。天気や気候は人の気持ちを左右してしまうほどの威力を持っています。しかしながら、意外に記憶に残らないものでもあります。

昨年の梅雨明けは平均並みの7月後半ごろでしたが、その後の台風による被害が大きかったように記憶しています。東京でも話題になっていましたが、では二年前の梅雨や台風はどうだったかというと、記憶が曖昧になります。

自分自身にとってなにか特別な日、たとえば旅行に行った日などはスポットで鮮明に覚えていますが、天候の大きな流れについては覚えていないものです。人の気持ちを左右するものでありながら、過ぎ去ってしまえば忘れてしまう存在なのです。

できることなら、私はもう少し記憶にとどめていたいなと思います。お天道様とのコミュニケーションをおろそかにすると、人生の彩りが褪せてしまうような気がしますし、大事なメッセージにも気がつかない気がするからです。

そのような理由から、私はこのコラムで季節や天候を記録しています。今年の梅雨入りは六月十一日頃、梅雨明けは八月初旬頃といわれていますがまだわかりません。来年か再来年に読み返すために、ここに記載しておきます。

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