人間にはさまざまな欲求がありますが、欲求を満たすことで喜びを得る達成感について最近考えることが多いです。
欲求の種類は何であれ、人はなにかを成し遂げたいと思い、それを達成できると嬉しいものです。しかしながら、それが報われない結果になると非常にがっかりするものです。
自分自身の能力が足りない場合ならある程度納得いきますが、まわりの環境によって達成できなかった場合はどうでしょう。それが人間であれ、自然であれ、偶然の結果であっても納得するのに時間がかかります。上司や会社から成果を正当に評価されなかった、大雨によって一所懸命育てた作物が駄目になった、退院まであと一日だというのに骨折して入院生活が延びたなど、不条理によって私のまわりの人々が達成感を得ることができない出来事が起きています。
最近は私自身も達成できなかった取り組みが重なり、すこしだけ気持ちが落ち込んでいます。そこで、気晴らしのため短い時間だけゲームを楽しんでみたのですが、難易度の高いステージであとすこしでクリアというときに、アプリケーションエラーが起きてはじめからやり直しになった出来事がありました。とても他愛のないことですが、タイミングが悪いとダメージが大きいですね。
報われない結果に対して意気消沈しないように、期待のギャップを小さくしておく方法があります。達成したい欲求をできるだけ抑えておけば、失敗したとしてもダメージは小さく済みます。最近は世代に関係なくこのような防御策を講じる人が増えましたが、達成したときの満足感が減りますし、逃げているようにも感じるためベストとはいえません。とはいえ、自分以外の不条理なものと相対する場合は有効かもしれません。
いつものように結論はないのですが、そんな達成感についてあれこれ考える今日この頃です。未達成の出来事に対して、再チャレンジを楽しめるくらいの活力がほしいところですね。