八年目

ついに九月になりました。一年というのは本当にあっという間です。あっという間といえば、このコラムをはじめてから七年が経過しました。私にしては驚くべき継続力です。

東京都台東区上野公園:不忍池

このコラムをはじめた当初は私の小説にまつわることなどを書いていたのですが、次第に自分用の日記のような存在に変わっていきました。昨年の同じ季節はどのような天候だったか、桜はいつ見頃だったのか、あの頃の気持ちはどのようなものだったのか、可愛がっていた猫はどんな表情だったのか。たまに夜中にひとりでお酒を飲みながら見返したりしています。

自分自身の写真を見ると七年の歳月を嫌と言うほど感じるのですが、このコラムではほとんど顔を出していないのであまり長い時間が経っているように思えません。身体は衰えつつも心はまるで成長していないので、あまりよいことではないかもしれません。

七年前は中国の大連で生活をしていましたし、職場も変わりました。本当にいろいろなことが変わりましたが、そばにいてくれる人々は変わっていません。これだけは本当に変わらなくてよかったと思える大切な存在が、今も私のそばにいてくれているのを嬉しく思います。そして、私も彼らのそばにい続けたいと思っています。

さらに三年経てば十年です。それまでこのコラムを続けていけるのでしょうか。正直、ネタも不足していますし、書いている余裕がないときも多くあります。しかしながら、できるかぎり続けていければと思います。そして、しばらく経ったあとでも同じようにお酒を飲みながら読み返し、ずっとそばにいてくれる人々に感謝できればと思っています。

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