週末となる九月五日、六日に雑司が谷の大鳥神社で例祭が執り行われました。
今年は新型コロナウイルス感染症の関係で、御神輿や山車、御神楽は自粛となりましたが、境内では縁日が開催されました。
入り口で非接触の検温と代表者の記名をしてシールを貼っていただき、安心して中に入ります。もっとも安全なのは開催しないことなのでしょうが、例祭は子どもたちにかけがえのない思い出を作ってあげられますし、氏神さまへの感謝を通して地元の人々の結束や郷土愛を育みます。このようなかたちで開催を踏み切った方々の勇気と決断に敬意を表したいと思います。
露店の前では、小さな子どもが楽しそうにボール釣りに夢中になっていました。彼らが若者になっても、子どもを持つような歳になっても生まれ育った地元での体験として残っていくことでしょう。中年になった私も以前住んでいた地元のお祭りの思い出と照らし合わせながら、大鳥神社の縁日を楽しみました。
未知のウイルスの蔓延や異常気象など、八百万の神々はどのように受け止めているのでしょうか。神無月になったら出雲で議題にあがるのかもしれません。早々に解決する問題ではありませんが、神頼みだけに偏らず、人間が自主性を持って取り組んでいかなければならないものかもしれません。
