蒐集のバトン

秋分過ぎて、あと二ヶ月経てば冬至になります。「日が長くなった」と言っていたのは最近だったと記憶していますが、時の流れは早いものです。

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私は趣味が多いのですが、その中心は創作と蒐集です。スポーツなどの瞬間的な楽しみよりも、なにかを残すことが好きなのだと思います。創作物は自分だけに価値のあるものなので、自分が死んだら破棄してしまえばいいのですが、蒐集したものは同じ価値観を持つ人々に返さなければと思っています。

よく、ネットオークションなどで中古品を見つけると、捨てられることなく今まで大事に保管されていることに嬉しく思うことがあります。複数のオーナーの思いがバトンのようにつながって、自分のもとにやってきたのだと感じます。

気に入ったものは死ぬまで手元に置いておきたいものですが、死んでしまったあとはどうなるかわかりません。ゴミとして捨てられる可能性もありますし、価値がわからない業者の手に渡って不当な扱いを受けるかもしれません。そのようなことがあったらとても悲しいので、できれば蒐集したもののリストを作っておき、そこに購入価格やその品の価値などを記しておきたいなと思っています。

実際は自分は死期に対して無頓着で、リストを作るのも面倒くさいと思っています。なにより、そのようなことをしている時間がありません。定年退職後にもし時間の余裕ができたら、ひとつひとつの品を眺めながら、ゆっくりリストを作成したいと思っています。

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