インターネットが普及して二十年以上が経ち、今や生活に欠かせないものとなりました。とりわけスマートフォンが普及してからは、何をするにもネットに接続する日々が続いています。
私がインターネットに出会ったのは大学生のときで、自分と世界が繋がることに大きな可能性を秘めていると感じたものです。社会人になってからも世の中にネットが浸透していく様を見て、時代の変革の最中にいるのだと思いました。
私が二十代の頃にもネットは普及していましたが、お客さんのオフィスに行く際にはWebサイトから地図を印刷したり、打ち合わせで必要なデザインを印刷してプレゼンボードに貼り付けて持ちこんでいました。当時は印刷機のスピードが遅く、複数の企画書を刷るだけで徹夜した思い出もあります。現在ではスマートフォン上で地図を確認したり、プレゼンはPDFだけで済ませたりと、ずいぶんと楽になったものです。
インターネット通販に関しても、最初は詐欺や個人情報を盗み取られる心配があったため、なかなか浸透しませんでした。衣服に関しては試着ができない抵抗感から、もっとも遅れて普及したのではないでしょうか。現在も多くの心配事はありますが、当時に比べれば利用しやすくなりました。
自分の世代と比べて、親の世代は世の中に大きな変化があったように感じます。私の時代も幼少期から現在までいろいろな変化が起こりましたが、景色や社会の仕組みは基本的に大きく変わらないように思います。しかしながら、インターネットの普及前と後では劇的な変化があることに気付かされます。
現在はVUCA（ブーカ、Volatility：変動性、Uncertainty：不確実性、Complexity：複雑性、Ambiguity：曖昧性）の時代といわれますが、今後はどのような変化があるのでしょうか。期待よりも不安を感じてしまいますが、よりよいものになってくれたら嬉しいですね。
