浅草には魅力的な喫茶店が数多くあります。銀座ブラジル浅草支店もそのひとつです。
銀座ブラジル浅草支店は元々は銀座に一号店があったそうですが、現在では浅草のみで営業しています。七十年以上の歴史があるロースカツサンドやフライチキンバスケットが有名で、雑誌など多くのメディアで取り上げられています。
近くにある七味唐辛子の有名店、やげん堀に買い物に来た際に偶然見つけましたが、当時は満員のお客さんで賑わっていました。最近うかがったときはお客さんはまばらでしたが、オーダーしてから料理を作るため三十分ほど昭和の雰囲気漂う店内でのんびりと待ちます。店員さんの元気のよい接客が気持ちよく、浅草らしさを色濃く残しています。
コーヒーカップは特注だそうで、とても魅力的なデザインをしています。販売していたら即購入していることでしょう。四百円という値段ながら、本格的な味わいの香りのよいコーヒーです。
お客さんのほとんどはロースカツサンドやフライチキンバスケットをオーダーしていて、中には飲み物を頼まずロースカツサンドだけを頼む人もいます。さらには二人組であるにもかかわらず、ロースカツサンド二人前というこだわりよう。私たちはミックスサンドを選択しました。
こちらのミックスサンドは玉子、トマトきゅうり、コンビーフの三種類。ごく普通の組み合わせですが、素晴らしく美味しいのです。パンはふわっとしていて玉子はぷるぷる、トマトきゅうりはシャッキリしていて、コンビーフはさっぱりしつつも濃厚です。何度食べてもその美味しさの秘密がわからない、感動する味です。
現在はおしゃれなカフェばかりオープンしていますが、昔ながらの魅力をもった喫茶店の文化は続いてほしいものです。浅草は素晴らしいお店がまだまだ残っているので、今後も紹介できればと思います。
