二〇二一年の公孫樹

あっという間に十二月になりました。日照時間が短くなり、北風も冷たく感じます。それでも、まだまだ散歩すると気持ちがよく、心が晴れ晴れとします。

東京都文京区目白台:目白通り

先日、目白台の水神社に訪れました。毎年この季節に訪れているのですが、今年はすこし早めに出かけました。社の前に鎮座する二本の公孫樹が光輝くように紅葉し、とても美しいのです。

東京都文京区目白台:胸突坂

昨年はすこしだけ緑が残る状態でしたが、今年はどんな様子なのかと思って胸突坂をわくわくしながら下ったところ、驚く光景を目にしました。

東京都文京区目白台:水神社の公孫樹

なんと、ばっさりと剪定されていたのです。昨年までは三、四倍ほど葉が茂っていたと思うのですが、随分とさっぱりしてしまいました。呆気に取られてしまいましたが、まわりの住宅や道路に支障をきたしたり、樹形を整えるためには必要なことです。

東京都文京区目白台:水神社の公孫樹

ベランダにある盆栽も毎年剪定するので当たり前のことではありますが、私が中国から日本に戻ってきた七年前まで生い茂っていたので驚きました。

東京都文京区目白台:水神社の公孫樹

公孫樹は崖の淵に生えているので、上が身軽になって体勢の保持が楽になったのだろうと思います。鑑賞するにはすこし物足りない気がしますが、末長く元気でいてほしいのでしょうがないですね。また、雄々しく成長するのを楽しみに、のんびり眺め続けたいと思います。

東京都文京区目白台:イシガメ

そういえば、水神社の下で五年前に出会った亀に再会しました。ネットで調べたら二十七歳ほどになるリクガメで、リクくんという名前だそうです。いつも神田上水の脇の道を散歩しているそうですが、変わらず元気そうで嬉しくなりました。

東京都文京区目白台:キンクロハジロ

神田上水に目をやると、私がお気に入りのキンクロハジロが列をつくって泳いでいました。長い旅路を経て、今年も無事に到着したようです。

東京都文京区目白台:水神社の公孫樹

時が過ぎ、あらゆるものが変わっていきますが、変わらないものも多くあります。私の周辺も変化が激しくて気が滅入ることがありますが、変わらぬ自然を眺めていると気持ちがすこし落ち着きます。これからも、毎年繰り返される自然の営みをのんびり楽しめたらと思います。

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