思い出の料理を再現して楽しむ

前回、ニューヨークの食べ物の写真を紹介しましたが、今回はその続きとして、そのうちのふたつの料理を再現してみました。ローストチキンとマンハッタンクラムチャウダーです。

サンドライトマト、スプラウト、スキクイーン、ローストチキンとマンハッタンクラムチャウダー

ローストチキンは閉店したCranberry’sのもので、鶏の胸肉とサンドライトマト、ゴートチーズ、スプラウトの組み合わせです。マンハッタンクラムチャウダーは日本で一般的な白いクリームスープのものではなく、トマトがベースの赤いものになります。旅行に訪れた際にもっとも多く味わったスープで、こちらも思い出深い一品です。ちなみに白いものはニューイングランドクラムチャウダーやボストンクラムチャウダーと呼ばれます。

マンハッタンクラムチャウダー

マンハッタンクラムチャウダーは日本語のレシピが多く、食材も入手しやすくて作り方も難しくありません。あさりの水煮缶や野菜ジュースを使うと簡単で美味しいというTipsに従ったところ、コクがあってまろやかなチャウダーができました。

マンハッタンクラムチャウダー

ニューヨークで見かけた丸いオイスタークラッカーは現在日本に入ってきていないので、平たい普通のクラッカーを使用しました。香ばしさとまろやかさが加わり、さらに美味しくなりました。

サンドライトマト、スプラウト、スキクイーン、ローストチキン

ローストチキンはCranberry’sのものを再現したかったので、明確なレシピは存在しません。海外のレシピを参考にしながら独自に組み立てていきます。鶏肉表面の焼き跡はぜひとも再現したかったので、つるつるのフライパンではなく波型形状のものを使用しました。

サンドライトマト、スプラウト、スキクイーン、ローストチキン

最初に鶏肉を叩いて塩胡椒した後に、グリルパンで表面を焼きます。次にオーブンで内面まで熱を通し、お湯で戻したサンドライトマト、タイム、コンソメスープなどを加え、ふたたびグリルパンでじっくり蒸し焼きのように焼いていきます。シンプルな調理方法なので、作り方の模索と食材入手の手間を除けば手軽な料理だと思います。

サンドライトマト、スプラウト、スキクイーン、ローストチキン

最後にスキクイーンというノルウェーのゴートチーズを乗せて完成です。スキクイーンは濃厚で甘いキャラメルのような味で、酸味と塩気のあるサンドライトマトととても相性がいいです。

サンドライトマト、スプラウト、スキクイーン、ローストチキン

翌朝はCranberry’sで食べたときのように、マヨネーズを加えてパンに挟んでみました。奥は余ったサンドライトマトのソースとスプラウトのみを挟んだもので、パートナーのアイデアです。

48 Henry St Brooklyn Heights, New York City : Cranberry's

正直なところオリジナルの味は覚えていませんが、とても美味しくできあがりました。パートナーもレシピの組み立てから調理まで大変だったと思いますが、旅行を思い出しながら楽しんでくれたと思っています。新型コロナウイルスの制約や日々の生活の鬱憤がありますが、こうして家にいながら旅行のような気分転換を行うことができます。ふたたび本当の旅行ができることを楽しみにしながら、今後も時間を見つけてさまざまな料理を作っていきたいと思います。

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