このところ雨が多く、寒い日が続きます。昨年と同様にすぐに梅雨に入ってしまうのではないかと心配してしまうほどです。
ここ最近、外出した際に歩いて帰ることが多くなりました。少しは交通費が浮くだろうと思ってはじめたのですが、金銭的に大きな効果は期待できない反面、見知った場所にも新たな道や景色があることが分かり、思わぬ収穫となっています。
長年住んでいる地域はそれが顕著です。普段は最寄駅から家までの最短ルートを選びますし、生活しているとその土地の雰囲気に慣れてしまって面白いものはないだろうと思い込んでしまいます。
歩いて帰るとその行為自体が無駄なことなので、少し寄り道してもいいかなと心に余裕ができます。何十年も過ごしてきて一度も足を踏み入れたことのない路地に入ると、平凡な住宅街でさえ新鮮に感じます。公園や商店、銭湯などがあればとりわけ嬉しい気持ちになります。
まあ、中年男性が路地をうろうろしていると怪しいのでほどほどにしたいですが、散歩には良い季節なので幼少期に楽しんだ小さな冒険の感動をしばらく味わいたいと思っています。