ジーンズのはなし

最近の若者はジーンズを履かなくなっているといいます。私たちの世代では必ず一本は持っていましたが、冷静に考えれば、ほかのボトムスよりも優遇されすぎていたように思います。

ジーンズ

私がはじめて自分のお金でジーンズを買ったのは中学一年のときだったと思います。この年の人気はリーバイス501だったので、新品を購入したのを覚えています。雑誌で見るような古着の色落ちに憧れていましたが、何度洗っても似たような風合いにならなくて不思議に思った記憶があります。

高校時代は姉の目を盗んで彼女の持っていた高価なビンテージを履き、大学時代は古着を愛用し、履き潰して膝がぱっくりとひらいても履き続けていました。その後も時代に流されファストファッションブランドのものに手を出したりしましたが、常にジーンズは自分の身の回りに存在していたように思います。

現在は多種多様なジーンズが選べる時代となりましたが、私は若かりしころに影響を受けたアメリカンブランドのものを手に取ってしまいます。また、古着やビンテージを彷彿とさせる日本ブランドのものも気に入っています。世代だからなのか、私にとってジーンズは身近なものであり、ちょっとしたこだわりが持てる愛着のあるファッションアイテムです。時代はめぐり、再び若者の注目を浴びるかもしれませんが、私はまわりに左右されず(といいますか、もう取り残されているので)今後もジーンズを履き続けたいと思っています。

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