夏の銭湯

七月もあと少しで終わります。二十四節気では大暑が過ぎて、そろそろ立秋に向かっていくところです。

東京都北区豊島:豊島湯

夏は「暑い」ことに気持ちが多く割かれます。前回も書いたように熱中症対策を万全にしたり、体臭を気にして念入りに消臭したり、鬱陶しい湿気を取り払うべくお風呂にこまめに入ったり。寒い季節よりも集中できないものです。

細かいことは考えず、海でも行って思い切り汗をかきたいものですが、異常気温のおかげで躊躇してしまいます。また「暑い、暑い」と口に出しても暑さが和らぐことはなくストレスが溜まるばかりで、八方塞がりな気持ちに陥ることもあります。

そんなとき、強い味方になるのが銭湯です。東京には幾つもありますし、遠出に比べれば料金も安く、気軽に利用できます。大きな湯船に浸かり、清潔なお湯の匂いを嗅ぎながらなのんびりと過ごせば開放的な気持ちになります。とりわけ日が明るいうちの銭湯は気持ちがよく、夏にしか味わえない最高の体験です。

東京都北区豊島:豊島湯

お風呂から上がったあとはロビーできりっと冷えたビールを楽しめば、心も身体もさっぱりとして「夏っていいなあ」と思わせてくれます。

まだまだ銭湯の数は多いですが、減少も続いています。ストレスの多い今の人々にこそ必要な施設だと思うので、多くの方に利用していただきたいなと思います。

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