庶民的なクリスマス

冬至がやってきて、いよいよ日照時間も折り返しだなと思っていましたが、冬至といえばクリスマスなんですね。最近は欧米のイベントに疎くなってしまっています。

東京都豊島区雑司が谷:猫

昨日は振替休日だったので恋人や家族とクリスマスイブを楽しんだ方も多いのではないでしょうか。私はといえば、いつものように下町の商店街をぶらぶらと散歩していました。

昨年は赤羽でおでんを買って家で食べましたが、一昨年は荒川区の熊野前商店街おぐぎんざ商店街に行きました。行きつけの尾久駅の居酒屋で隣り合わせになった方が経営している喫茶店に遊びにいったのを今でも覚えています。そして、今年も熊野前商店街とおぐぎんざ商店街に行って、商店街の様子を確認したり、喫茶店で珈琲を飲んだりしていました。
私はこの直線上に繋がったふたつの商店街が大好きなのですが、実はクリスマスの用事があって出向きました。それは、「若鳥の店 鳥茂」という鶏肉屋さんで売っているローストチキンを買うことです。一昨年に商店街を訪れたときに発見したと思うのですが、クリスマス用に大小さまざまなローストチキンが店頭に並び、予約が入るほどの人気でした。今年は大きい鶏に並んで1400円の小さめのものがひとつだけ残っていたので購入しました。小学生のお孫さんが一所懸命お手伝いをしているのが可愛らしかったです。

また、餃子と焼売の専門店「丸栄食品」でポーク焼売を買いました。以前から気になっていたお店だったので思い切って声をかけると、奥さんが出てきて対応してくれました。非常に気さくな方でつかの間の世間話を楽しみました。

東京都荒川区東尾久 おぐぎんざ商店街:鳥茂の鶏と丸栄食品のポーク焼売

家に帰ってローストチキンの包みを解くと、たくさんの焼鳥のタレが入っていました。クリスマスのチキンに焼鳥のタレという組み合わせに親近感がわきました。クリスマスに鶏を食べる風習も日本独特のものだと言いますし、こういう気取らない雰囲気が私は好きです。

東京都荒川区東尾久 おぐぎんざ商店街:丸栄食品のポーク焼売

焼売も豚肉がぎっしり詰まっていて、本当に美味しそうです。グリーンピースがきちんとひとつずつ乗っているのもなんだか嬉しいですね。

東京都荒川区東尾久 おぐぎんざ商店街:鳥茂の鶏

パプリカやミニトマトのグリルを鶏の丸焼きに盛り付けして、しばし温めます。湯町窯の器ともよく合い(鶏の器は違いますが)、素敵なクリスマスディナーになりました。鶏にかけた焼鳥のタレの照りも食欲をそそります。お肉は鳥取の大山どりなのだそうですが、非常に肉厚で美味しかったです。ポーク焼売も肉のボリュームもさることながら、ほんのり中華系のスパイスの香りが漂い美味しかったです。

東京都荒川区東尾久 おぐぎんざ商店街:鳥茂の鶏と丸栄食品のポーク焼売

若い頃は流行りの場所に行ってお洒落な食事をしたこともありましたが、歳を重ねるとむしろこういった庶民的な過ごし方がしっくりきます。商店街の人とのふれあいやなじみのある風景も、逆に自分たちだけが知っている特別なもののように感じます。
クリスマスを祝おうという気持ちは正直あまりわいてきませんが、親しい人たちと変わらず過ごせることや、冬至といった巡りゆく季節に感謝したい気持ちが強くなってきます。今年も残りわずかですが、何事もなく平和に過ごしたいものです。

Scroll to top