神津島の海

前回前々回に続いて神津島の旅を取り上げたいと思います。今回は、神津島の海についてです。

東京都神津島

今回の旅の目的のひとつは、なんといっても海でした。以前神津島に訪れたときにはこの美しい海に心を奪われ、ふたたび訪れたいと思っていました。とりわけ私はシュノーケリングが好きなので、ぜひ海中の魚たちをまた見たいと思っていました。

東京都神津島:赤崎遊歩道

シュノーケリングに最適のスポットが赤崎遊歩道なのですが、前回は車での移動だったので簡単にアクセスできました。しかしながら、今回はレンタルバイクでの移動だったので、ママチャリでどこまで行けるかわからないままでした。結局、神津島湾から近い沢尻湾でシュノーケリングをすることに決め、赤崎遊歩道に訪れたのは最終日で海に入らないまま終わってしまいました。

東京都神津島:沢尻湾

沢尻湾はフリーテントサイトになっており、キャンプをする人たちが集まります。しかしながら、騒音やごみの問題があり、来年の三月までに廃止されてしまいます。シャワーやバーベキューの施設が揃っていて便利なのですが、これはいたしかたありません。

東京都神津島:沢尻湾

海は本当に美しく、ところどころで青い色が美しく変わっています。岩場もあるので簡易的なシュノーケリングをおこなうには最適の場所です。ブイの手前でもさまざまな種類の魚が泳いでいました。チョウチョウウオなどの熱帯魚や、60センチ以上ある魚もいて、どれも警戒心がなく間近まで迫っても逃げませんでした。

東京都神津島:ぶっとおし岩

沢尻湾から北に進んでめいし海岸をすぎると、ぶっとおし岩が現れます。打ち付ける波によって浸食された穴は人が通れるほど大きなものです。神津島の魅力のひとつは岩にあり、海や空と合わせて素晴らしい風景を作り出しています。

東京都神津島:ぶっとおし岩

荒々しい岩と、穏やかな海。そして遥か彼方まで広がる空。人が見ていないときでも同じ場所で、同じ風景を描き出しています。おそらく人間がこの島に訪れる前から存在し、すこしずつ形を変えてきたのでしょう。神は存在すると昔の人たちは考えましたが、おそらくこういった自然の光景を見て直感的にその存在を感じたのかもしれません。

東京都神津島:前浜海岸

神津島港へ戻ると、目の前に前浜海岸が広がります。1キロほど続く白い砂の海岸で、海水浴にはもってこいです。シュノーケリングには向きませんが、眺めているだけで満足できる美しい海岸です。台風の迫る大きな雲を携えた大空とのコントラストが美しく、スケールの大きさを感じさせます。

東京都神津島:前浜海岸

前浜海岸だけでなく、神津島のほかの海岸も美しい青色の海面が広がり、きらきらと輝いています。しっかりとしたコントラストでさまざまな青い色が散らばり、なんという名前の色を当てはめようか困ってしまうほどです。

東京都神津島:前浜海岸

島での暮らしはいろいろと不便だったり、自然災害に悩まされることもあるでしょうが、このような美しい自然がそばにあることを羨ましく思います。島民の方々はみなさんとても穏やかで、とても親切でした。私もこのような海が近くにあったら、同じように素敵な人間になれるのでしょうか。

東京都神津島:前浜海岸

今回の旅はとても満足しましたが、神津島の魅力はまだまだたくさんあります。赤崎遊歩道でもう一度シュノーケリングをしたいですし、ふたたび神津島に訪れたいと思っています。

東京都神津島:神津島湾

神津島の旅については、まだまだ紹介できていないことがたくさんあります。もうすこし続きますので、あと一回ほどお付き合いくださいね。

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