肉の万世 秋葉原本店

この前の週末、久しぶりに肉の万世の秋葉原本店で食事をしました。本店ビルはいくつか異なるテーマの料理店が入っており、三、四階にある「万世」と一階にある「万世橋酒場」で料理を堪能してきました。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世

訪れたのはお昼過ぎで、出かけたついでではなく万世で食事することを目的として向かいました。以前のコラムでも紹介したように、私は肉の万世に対して少々思い入れがあります。また、私のパートナーも私と同じ思いを持っており、新型コロナウイルスの影響も低下した状況を踏まえ、満を持して訪問することにしました。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世

三階はファミリーレストランのような落ち着いた雰囲気でしたが、お昼過ぎということもありお客さんで賑わっていました。家族連れが多かったのですが、カップルや秋葉原通いをする男性グループも見受けられました。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世

座席は万世橋から秋葉原駅方面の景色が広がる窓際に案内されました。オタクとして秋葉原に通い続けている私にとってはもっとも馴染み深い景色ですし、子どもの頃の古き良き電気街の雰囲気を思い出すノスタルジーに溢れた景色でもあります。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世

ファミリーレストランの様相でありながら、本格的なこだわりの肉を扱う専門店なので単価はそれなりに高めとなっています。現在の秋葉原はラーメン店など料理店が非常に多くなりましたが、以前はそれほど多くの選択肢がありませんでした。「たまには美味しいものを」と思い肉の万世へ足を運んだ日々が思い起こされます。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世

日が明るいうちから生ビールをオーダーし、ふくよかに広がる泡と麦芽の旨味を全身で受け止めます。週末の昼過ぎの秋葉原という平凡なシチュエーションではありますが、これこそ人生至福のときといえます。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世

料理は本格的に調理しているだけあり、提供されるまで少々時間がかかります。しかしながら、待っている時間が期待として増幅し、目の前に運ばれてきた瞬間は感動的なものとなります。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世

お肉はとにかくジューシーで、ふくよかな甘味や旨味を含んだ油を味わうと、生きている喜びをひしひしと感じます。昭和の後半に生まれた私には、洋食に対する憧れを持っています。万世の味は幼少時代の懐かしさをなにより感じますが、同時に現代のニーズに沿った素材の選定や味付けも考慮しているように感じます。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世

肉の万世は肉料理の美味しさが第一ですが、マスコットキャラクターも同じくらい魅力があります。牛のモーちゃんと豚のブーちゃんは童画作家の林義雄氏の作品となっています。可愛さを過度に強調することなく愛らしい微笑みを湛え、見るものの想像力に委ねるようにさまざまな物語を想起させる素晴らしいデザインです。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世

上皇后美智子さまも林氏の大ファンであり、アンデルセン童話集に日本人で唯一選出された方です。ちなみに牛のマークは福田茂雄氏(林義雄氏は義父にあたるそうです)、店名のロゴは清水崑氏という錚々たるクリエイターが手がけています。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世(万世橋酒場)

肉の万世で食事を楽しんだあと、私とパートナーは散歩をしつつ近くの銭湯で汗を流し、ふたたび万世橋を訪れ、一階にある万世橋酒場でお酒を飲むことにしました。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世(万世橋酒場)

万世橋酒場は立ち飲み酒場ですが、昼は排骨拉麺を提供しています。夜の飲みでも排骨拉麺を味わえますが、揚パーコーというおつまみもオーダーできます。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世(万世橋酒場)

また、おなじみの万かつサンドのほかに、豚カツのみの万かつも楽しめます。これらのおつまみを味わいながら、楽しかった一日を語り合うのは幸せなひとときです。

東京都千代田区神田須田町:肉の万世

最近はお洒落であったり、健康的であったり、エシカルな視点を持った料理店が数多く生まれています。肉の万世も時代の移り変わりに沿って進化を続けていますが、私が子どもの頃に感じていたあたたかさや満足感、安心感を大切にしているお店だと感じます。

これらの喜びを感じるお店が存続してくれていることと同時に、同じ喜びを分かち合えるパートナーの存在をなにより嬉しく感じます。歳を取っても、ふたりで肉の万世に訪れて、微笑みあえる時間を過ごせたらいいなと思います。

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