新型コロナウイルスの影響でお祭りなどのイベント中止が続きましたが、雑司が谷の鬼子母神では三年ぶりに夏市が開催されました。
毎年、七月の六日から八日までなのですが、今年は土日を含めて五日間開催されました。それだけ、期待が大きかったのでしょう。
雑司が谷において夏市は、暑い時期のいちばん最初に催されるお祭りです。長い間開催されていなかったので皆心待ちにしていました。
金曜日の夕方に訪れてみると、方向を変える余裕もないくらいの大勢の人出で賑わっていました。大人は少なく、幼い子どもや学生ばかりでした。
これまでも人は多かったのですが、おそらく三倍以上の混雑ぶりで、食べ物を売っているお店には長蛇の列ができていて、結局最後まで並ぶ気力が起きませんでした。
それでも眺めてみると、相変わらず美味しそうです。最近は露店の営業をよく思わない人もいますが、雑司が谷の若い人たちは細かいことは気にしていない様子で嬉しくなりました。やっぱり、友達とわいわい言いながら頬張る露店の食べ物は最高ですよね。
この日は諦めましたが、翌日にたこ焼き屋さんに頑張って並んで無事購入することができました。お店の女性の方も愛嬌があり、私とパートナーがよく買っているたこ焼き屋のおじさんの話題で盛り上がりました。
大人も子どもも無邪気になってお祭りを楽しみ、境内は笑顔で包まれています。令和という時代なのに、私が幼かったころの昭和の風景を見ているようです
この数年間で、人は他者との交流を避けざるをえなくなり、むしろそのような生活のほうが都合がよいと思えることもありました。しかしながら、夏市に訪れてその温もりをあらためて感じました。
私のパートナーは先日ホームパーティーした友人を誘えばよかったと残念がっていましたが、鬼子母神では盆踊り、御会式、大鳥神社では例大祭などが開催されるので、機会を見て誘いたいと思っています。