ニュー浅草

新型コロナウイルスも落ち着いたと思ったら、また感染者が増えて気が抜けないですね。なかなか元の生活に戻ることは難しいようです。

東京都台東区浅草:ニュー浅草 本店

お酒を飲むことが好きな私は、外で飲むことができるようになって嬉しく思っていました。外食もままならない緊急事態宣言のころは、通い慣れたお店を懐かしむ毎日でした。

私は食通ではなく、本当に美味しい料理はどんなものなのか皆目見当もつきません。どちらかというと雰囲気を重視するタイプですが、とりわけ庶民的なところが大好きです。

この「庶民的な」という言葉も厄介で、知る人ぞ知るディープなお店でないと許されない傾向も最近はちらほら見受けられます。そういったお店も大好きなのですが、もっと気軽に通えるほうが好みです。

東京都台東区浅草:ニュー浅草 本店

浅草には庶民的な名店がたくさんありますが、私がよく行くのは「ニュー浅草」という居酒屋です。チェーン店のような大衆酒場なのですが、それゆえにさまざまな背景をもつお客さんがいて、お隣りになるといろいろと興味深い話を聞くことができます。しかしながら、そういった密なコミュニケーションが苦手な方は、誘いを断っても問題がないような雰囲気も持ち合わせています。

東京都台東区浅草:ニュー浅草 本店

メニューは何年通っても制覇できないくらい豊富なのですが、私とパートナーは迷いつつも同じものを注文してしまいます。それだけで十分満足しているのですが、数年前にお隣りになった競馬を愛する紳士のおふたりにオニオンリングをご馳走していただき、その美味しさに感動しました。

おふたりは義理の兄弟で、競馬という共通の趣味を通して長年仲良くしているそうです。普通は親族の結婚によって新たな関係ができても、なかなか意気投合できないものです。しかしながら、おふたりは親友のように接していて、とても素敵な関係だと思いました。また、別の日には老齢のご夫婦と仲良くなって、一緒にカラオケに繰り出したこともあります。

東京都台東区浅草:ニュー浅草 本店

学校や仕事で出会う人々は他人のようでも、意外に自分と共通する境遇をもつ人たちばかりです。しかしながら、酒場で出会うのはまったく背景の異なる人たちなので、物事の捉え方の参考になり、人生を考えるうえで奥行きが深くなると思っています。

浅草は私の生活の拠点としている池袋からすこし遠いのですが、魅力的なお店や人々が集まっています。これからも気兼ねなく通えるように、新型コロナが一日も早く収束することを願っています。

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