2016年の浅草酉の市

昨日は皆さんもご存知のように東京でも雪が降りました。ニュースでも、職場でも、そして道行く人々もこの記録的な天候について持ちきりでした。

東京都台東区千束:鷲神社の酉の市

さて、ちょうど二日前の夜に酉の市に出かけました。鶯谷からてくてくと歩き、浅草の鷲神社に到着したのは午後10時頃でした。この時間はまだ宵宮祭となり、人もまばらで歩きやすく、熊手も物色しやすいのでお勧めです。気温も高くて過ごしやすかったのですが、昨日のように雪が降らなくて本当に良かったと思います。

東京都台東区千束:鷲神社の酉の市

相変わらず境内にはたくさんの熊手店が軒を連ねています。それぞれ個性ある熊手を揃え、ご贔屓のお客さんもそれぞれ付いています。芸能人や政界人、飲食店など見覚えのある名前があちこちに掲げられていて、見ているだけでも飽きません。都内に酉の市が数あれど、約150の熊手店、約750の露店が揃う酉の市はここだけです。

東京都台東区千束:鷲神社の酉の市

私が本格的に訪れてから今年で三年目となりますが、相変わらず感動がありました。威勢の良い三本締めの声、きらびやかな熊手店、道を埋め尽くしどこまでも伸びる露店、どれも冬を迎える東京の夜にまたたく幻のようです。

東京都台東区千束:鷲神社の酉の市

神社でお参りを終え、国際通りの飲み屋に向かいます。毎年訪れている露店の飲み屋がまだ開いていなかったので、他のお店で時間を潰すことにしました。煮込みや焼き鳥、おでんなど定番の屋台料理に合わせてビールや焼酎、熱燗などをいただきます。しかしながら、たまたま入ったこのお店も時間潰しと言うともったいないくらいの美味しさでした。おでんもアツアツで焼き物も美味しく、このお店ですでに十分満足してしまいました。

東京都台東区千束:鷲神社の酉の市

時計が0時を回るとようやく本命のお店も開店しました。すでに席は満杯でしたが、他のお客さんのご好意により詰めてもらって再び飲み始めます。ここでは魚介類の焼き物を中心にオーダーし、再び熱燗で身体を温めます。

東京都台東区千束:鷲神社の酉の市

「年に一度の楽しみだなぁ」としみじみ思いながら、夜がふけるに任せてお酒を飲み続けます。結局、さらにもう一軒はしごして、家に着いたのは4時半を回っていた頃でした。

東京都台東区千束:鷲神社の酉の市

新たな迎える一年の幸せを祈願しつつ、過ぎ行く一年に感謝しながら夜通し酒を酌み交わす酉の市のようなお祭があって、本当によかったなと思います。来年はもちろんですが、さらに何十年、何百年と続いてほしいなと思いました。

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