二十四節気は小雪(しょうせつ)を過ぎて大雪(たいせつ)になりました。あと一週間もすれば冬至になります。
昨年にベランダのハマヒサカキに花が咲いて実になりましたが、最近になって大きく成長しています。色も緑色からオニキスのような深い黒い色に変わり、野鳥たちが訪れる準備が整いつつあります。とくにメジロはこの実が大好きで、向かい家のハマヒサカキによく集まってきます。今年はこのベランダにもやってきてくれるのではないかと楽しみにしています。
よくヒサカキ類の花はガス臭いといわれますが、たしかにそのような匂いがします。人によって好き嫌いがあると思いますが、私はこの匂いを嗅ぐと冬の季節を感じることができて嬉しくなります。
五、六年前にオザキフラワーパークで手に入れてから実をつけることを心待ちにしていたので、ここまで成長してくれたことに感謝しています。さらに実をつけてから約一年、根気強く実を育む姿は尊敬に値します。この間に病気になることもあり、花がついた枝を避けながら剪定したのですが、よくぞ頑張ってくれました。
いつか野鳥たちに運ばれて、遠い別の場所で発芽することはあるのでしょうか。その光景を想像すると大きなロマンを感じられずにはいられません。