中国とのかかわり

私は過去に仕事で中国に六年ほど滞在していましたが、その後は国内の仕事が多くなっていました。今年は再び中国や台湾の人々と仕事をしています。

羽田空港

私が上海で長期出張を始めたのは十五年ほど前のことです。あの頃にもチャイナリスクという言葉はありましたが、現在ほど中国と日本の関係が悪いわけでなく、むしろこれからどんどん交流が深まるのではないかと思う風潮でした。アメリカの知人たちも中国語を学び、私よりも流暢に中国語を話すほど、西側諸国は中国に関心を持っていました。

時代は移り変わり、私も転職をして中国との関わりは希薄になりました。コンサルファームにいた頃は中国の急激なデジタル化のトレンドを耳にしていましたが、新型コロナ以降は中国を警戒する動きがさらに高まりました。

すこしだけ話せた中国語もほとんど忘れかけていたところ、今年から働き始めた企業が中国や台湾と関わりがあることを知り、再び中国語でやり取りする機会が訪れました。

直接会話しないので、ほとんど機械翻訳を介していますが、正しく翻訳されているか確認するために過去に学んだ中国語の知識を総動員しています。また、チャットでの何気ないひと言でも昔を思い出してフレーズを絞り出しています。

中国や台湾の人々は相変わらず人懐っこく、シャイで可愛らしいです。彼らと接していると、駐在時代に心を通わせた中国の友人たちを思い出します。

ニュースなどではあまり好ましくない印象を受けますが、やはり人は直接交流してなんぼです。一緒に仕事をしている日本の若いスタッフたちも中国語を勉強したいと言っているので、その架け橋の一端を担えたら嬉しく思います。

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