小満の節気と季節の移り変わり

二十四節気でいうと「小満(しょうまん)」の節気となりました。全ての生き物が日光を浴びて、我先に成長しようと躍起になっています。

ナナホシテントウ

昨年は、春の植物がたくさんあることを改めて知り、ひとつひとつ名前を調べたり成長過程を観察したりしていました。しかし、五月に入るにつれて少し趣の異なる草花が辺りを覆い尽くす様を見て、その勢いに季節の大きな移り変わりを肌で感じていました。

ドクダミ

今年もそんな季節がやってきました。ハルノノゲシや諸葛菜、カラスノエンドウやヒナゲシなどが少しずつ姿を消し始め、主役はドクダミやイネ科の植物に変わりつつあります。

カタバミの種

春から数を増やし続けたカタバミは、花が咲いた後に種を実らせ、オクラのような房を作ります。これが乾燥すると房が弾け、周りに小さな種を飛ばします。

この頃から、黄緑色から色の濃い緑色の植物へ潮(うしお)のように変化していきます。その様は、何気なく道を歩いているだけではあまり感じることはありませんが、よく目を凝らしてみると分かるものです。

路上に生える雑草だけでなく、そびえる街路樹の葉も深緑に色づいていきます。万物全てがより生き生きとするこの季節に、私たちも活気ある生活を送りたいものです。

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