九月は連休があったせいもあり、あっという間に過ぎ去ってしまいましたね。金木犀の香りもそこかしこで漂っています。
十月に入ったにもかかわらず台風が旺盛で困ってしまいます。そして、今年の台風に負けず劣らず、私が勤めている会社でもプロジェクトがラッシュアワーのように押し寄せています。通常なら三ヶ月必要な制作でも、半月も待たずに完成させなくてはいけません。しかも、それらは同時進行で進めなくてはならないので目が回るようです。制作方法は従来のものと異なり、完成させたらすぐに評価をして、すぐに改善点を見つけ出し、制作に戻るというやり方を採っています。
このような手法は「アジャイル(俊敏な)開発」などと言われますが、導入するにはスタッフ同士の価値観を合わせていく必要があります。じっくり検討を重ねてプロジェクトを進めるような人は、そのスピード感に戸惑うかもしれません。また、失敗を恐れる人にとっては受け入れがたい手法だと思います。
この制作方法は、いわゆるプロトタイプを反復して作り上げていくものなので、その時々での失敗はつきものです。しかしながら、失敗したら改善点を見つけ、次の制作に生かすこと大事です。失敗するかしないかは一旦作り上げてみないと判断できないことが多いので、制作途中ではむしろ失敗することは許容されています。
感覚的には、飛び越えるには少し距離のありそうな崖に向かってジャンプしているヒヤヒヤ感がありますが、とにかく前に進んでいけるので、検討を重ねているうちに何も出来上がらずに時間だけが過ぎてしまった、という大きな失敗は起こりにくく感じます。
もちろん、メリットばかりでなくデメリットもあるのですが、今は自分たちにできることを精一杯頑張れるように、とにかく前に向かって進んでいる状況です。おかげで休日はクタクタであるのですが、それなりの充実感はあります。