冬越しのミニトマト

一般的に冬を越せないというトマトですが、ウェブを検索してみると、意外に多くのお宅で冬越しができているようです。我が家のミニトマトも冬越しに成功して、今が一番実を付けています。

冬越しのミニトマト:2017年6月25日

昨年の六月、オザキフラワーパークで購入したミニトマトの苗。一番最初に実を付けた数は四つ程度で、その後ももう一度実を付けてくれましたが、葉と茎が弱ってしまったので半分ほど切り詰めてしまいました。

冬越しのミニトマト:2016年7月3日

切り詰めた後の七月三日の状態です。なんとも痛々しい姿ですが、茎の隙間から小さな新芽が出ていることがわかります。この生命力を信じて上の葉と茎を取り除いたのですが、やはりミニトマトはその後に復活を遂げます。

冬越しのミニトマト:2016年7月24日

しばらくすると次々に新たな葉が出始め、ミニトマトは地道に活動を再開します。上の写真は昨年の七月二十四日の状態です。華やかな変化朝顔や團十郎朝顔、ホオズキの脇でじっとしている姿がなんとも愛らしく感じます。

その後、十月に再び花を付けて、実が成り始めます。上の写真は十月十六日の姿です。以前よりも実の数が増え、花も咲き続けています。

冬越しのミニトマト:2016年12月4日

そして二ヶ月ほど経った十二月四日。実は良い色に染まりました。この頃は野鳥にとって冬越しのための腹ごしらえの時期だったので、実は赤い色に染まった後すぐにムクドリか何かが食べてしまいました。人間が食べて種を下水道に流すよりは、野鳥に食べられたほうがトマトにとっては幸せなことかもしれません。

年が明けてからは寒さは厳しくなり、日照時間も少なくなります。茎はかすかに緑の色を残して褐色となり、葉は枯れてしまいました。しかしながら、春に向かうにつれてトマトは復活します。上の写真は四月九日のものですが、茎の隙間から次々と緑色の小さな葉が生え始めます。

冬越しのミニトマト:2017年4月23日

約二週間後の写真を見てみると、つぼみが出ていることがわかります。ホオズキや他の植物を見ても思いますが、人間よりも植物は敏感に季節の移り変わりを感じ取っているようです。

冬越しのミニトマト:2017年5月14日

今年の五月十四日。鉢の隅から小さな芽が出ていました。根から分かれて生えてきたものなのか、それとも野鳥が食べた実の排泄物から芽吹いたものなのか。どちらにせよ、発見したときはとても嬉しい気持ちになりました。

冬越しのミニトマト:2017年5月27日

そして一ヶ月前の五月二十七日。たくさん咲いた花は結実し、これまでの最高記録の十七個の実が成りました。最初は四つほどしか成らなかったミニトマトが、冬越しを経験しながらよりたくましく成長するとは思いもよらなかったです。現在は一番先頭の写真のように、赤々と色づいてとても美しいです。

肥料を足したり、虫除け対策をしたりと色々と目をかけてきたので、ここまで成長してくれたのはとても感慨深いものです。家庭菜園はあまり興味がなかったのですが、花が咲き実を付ける植物は育てがいがあるものだなと思いました。

夏場は色々と手が掛かりますが、愛情を注げる良い機会でもあるのでこれからも楽しみです。

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