気がつけば夏至を過ぎて、もうそろそろ小暑(しょうしょ)になろうかというところです。台風も本州に上陸して、すっかり夏になったなと感じます。
夏至といえば一年で最も昼が長いことで有名です。今年の夏至日は六月二十一日でした。二十四節気では七夕の七月七日直前までが夏至の節気となります。夏の間は、まだまだ夕方過ぎても明るい印象がありますが、ここから少しずつ日照時間が短くなっていきます。ちょうど昼と夜の時間が同じになるのが秋分(九月二十三日)となり、そこからクリスマス頃の冬至まで夜が長くなり、再び春分に昼と夜が同じ時間となります。
私は昼が長いこの季節が大好きです。働いている間はあまり影響がありませんが、休日では散歩する時間が長くなり、楽しむ時間が増えてとても嬉しく感じます。
今の季節は梅雨なので雨も多く降り、路上の草木も伸び伸びとしています。蚊などの虫もたくさん発生して悩まされることもありますが、雨雫に濡れる植物の美しさを眺めるのは何とも優雅な気持ちになれます。
さらにもう少し経つと、本格的な暑さがやってきて植物もばててしまいます。今のうちにたっぷりと水分を取って、夏の間も元気な姿を見せてもらいたいなと思っています。
それにしても、ほんの少し前までは肌寒く、草木も褐色色で動きがなかったのに、春の訪れとともに新芽が吹き出し、可愛らしい花々がそこらじゅうに咲き誇っていました。
しかしながら現在は、フヨウやムクゲのような大きな花が咲き、植物も蔓状のものやイネ科のものが多く見られるようになりました。この慌ただしさには本当に驚かされます。
人間の世の中も慌ただしさであふれていますが、植物たちに比べれば可愛いものです。自分も植物に負けずにたくましく、そして自分自身の基準を持ちながら地道に生きていかねばと思う今日この頃です。