日ごとに暑さも増して、外に長時間いると汗だくになってしまいます。熱中症は怖いですが、私はこの季節にしか味わえない熱気と湿気をたまらなく恋しく感じます。
このあいだの土曜日は夏祭りが重なる日でした。まずは毎年訪れている雑司が谷鬼子母神の夏市に足を運びました。
ありとあらゆる露店が並び、地元の子どもたちで賑わっています。おなじみの露店をいくつも目にしましたが、お気に入りのたこ焼き屋さんは出店していませんでした。
地元の朝顔屋さんが今年も出店していて、様々な種類の朝顔が目を楽しませてくれます。
この鬼子母神で行われるお祭りは、日本の古き良き原風景をとどめた貴重なものです。地元の子どもたちが大人になっても引き継がれていることを願ってやみません。
そして、今年は久々に入谷の鬼子母神の朝顔市にも出向きました。ここはもう随分足を運んでいませんでしたが、雑司が谷とは比べ物にならないくらいの規模で、人も大勢ごった返していました。通りを左右に隔てて朝顔を売るお店と、通常の露店に分かれています。なんとそこで、雑司が谷でお気に入りのたこ焼き屋さんを発見しました。今回は入谷に出張していたんですね。
入谷鬼子母神(真源寺)境内ではお参りに並ぶ人々の脇で手ぬぐいなどが売られていました。また、朝顔を模したお守りも並んでいました。どこか昔の縁日風情のある雑司が谷の鬼子母神のほうが私は好きなのですが、入谷の人々は日本一の規模である入谷の朝顔市を誇りに思い、お酒を酌み交わしながら大いに楽しんでいるようでした。
入谷から少し歩けばすぐに上野なのですが、その途中で「下町七夕まつり」が開催されているのを見つけました。まっすぐ東京スカイツリーに向かうかっぱ橋本通りに、大小様々な七夕飾りが設置されていました。
また、イベントとして越中おわら節が披露されていました。越中おわら節は富山県の八尾周辺で歌い継がれている民謡だそうです。男性陣も女性陣も上品な所作で踊っていて素敵でした。最近は現代風のアレンジをした踊りが流行っていますが、私としては伝統的な方がしっくりきます。
下町七夕まつりは上野から浅草方面まで1.2キロも続いているのですが、さすがに長くて人も多いので、かっぱ橋商店街を折れて喧騒から離れることにしました。その後はゆっくりアイスコーヒーを飲んで喉を潤し、最後は下谷神社のガーちゃんにスイートコーンをあげる通常コースで帰りました。
夏も始まったばかりなので、これからまだまだ夏祭りが各地で開催されます。今年はどこへ行こうかこれから楽しみです。