食事の嗜好

出張から戻ってきました。飛行機の中で夜を過ごし、オフィスに向かい仕事をしたので少々疲れが溜まっています。

Yangon City, Myanmar

ミャンマーでは、出張に同行した会社の日本人スタッフや、すでに滞在しているスタッフと一緒に過ごすことが多かったです。日本にいるときはデスクを並べて仕事をするばかりなので、彼らのプライベートを見ることはありませんでした。
しかしながら、海外出張のような特別な場合においては、普段見ることのない彼らの姿を目の当たりにして、自分自身と異なる部分を発見することがあります。

Yangon City, Myanmar

例えば、食事に対する考え方です。とりわけ海外に出ていると、食べ物に対する考え方の違いが浮き彫りになる気がします。

朝食を抜く、食べるなどの違いは日本にいても目にしますが、日本で食べ慣れているものを食べたいか、現地特有のものを食べたいかの嗜好は海外ならではのものといえます。

定期的にミャンマーに出張をしている同僚は、最近は日本食の店ばかり探していると言っていました。最初はミャンマー料理に挑戦しましたがすぐに飽きてしまったそうで、食べ慣れている日本食ばかりになったといいます。ある日にタイ料理と西洋料理を出すファミリーレストランのようなお店に入ったのですが、スパゲティーなど日本人にもなじみ深いものがあり、選択肢が増えて嬉しいと喜んでいました。

彼の場合は、半分駐在のようなかたちなのでこのような嗜好になるのも分かる気がします。私も中国に長く滞在していたので、中華料理だけでなく和食も食べたいと思ったものでした。しかしながら、私と一緒に同行したスタッフも日本食やハンバーガーなどを求める傾向があり、ちょっとした驚きでした。

Yangon City, Myanmar

今回の出張は一週間の滞在で、かつミャンマーは初めて訪れる国でした。こういった場合、私は現地の食事というものを知りたいと思ってローカルフードに手を出してしまいます。ミャンマー料理はタイなどの東南アジア、中国、インドの料理がミックスされたようでありながら、少し異なるミャンマー特有の料理です。多民族国家ということもあり、様々な民族料理も含まれています。おおざっぱにいうと少し脂っぽい東南アジア料理、という感じでしょうか。
好き嫌いはあるかと思うのですが、私は美味しく食べられました。同行したスタッフも美味しいと言っていましたが、すすんで食べようという感じは見られませんでした。

理由を聞くと脂は体に悪そうだからとか、ヌードルは食べ過ぎてしまうからだとか、健康のことを気にしている様子ではありました。まあきっとそうなのかなと思いましたが、結局のところは分からずじまいでした。お腹を壊す恐れがある、というのも理由のひとつだったのかもしれません。じゃあ日本食にしましょうよと誘うと、それだと負けた気がする云々と言うので、ミャンマー料理と西洋料理が食べられるお店に行くようにしました。

Yangon City, Myanmar

食べ物に関しては人によって嗜好が異なるので、合わないと思う場合は別行動にしたほうが気軽でよいなと思いました。したがって出張中の土日はずっと一人で行動して好きなものを食べ、夕食のみ同行したスタッフと一緒に食べるようにしました。日中での彼はショッピングセンターでピザなどを食べたそうですが、やはり別行動でよかったなと思いました。

どちらがよい悪いというものではなく、食事の嗜好というのは個人によって異なるものなのだと感じました。このような経験ができるのも、海外出張ならではですね。

さて、今回をもってこのコラムはついに五年目を迎えました。四年間おつきあいいただきまして本当にありがとうございます。六年目まで続けられるかわかりませんが、引き続きおつきあいいただければ嬉しく思います。

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