春を待つ動植物たち

先週に雪が降ってからずっと寒い日が続きます。東京は週の後半にかけて雪が降る予報が出ていたので、まだまだ用心が必要です。

東京都豊島区雑司が谷:蠟梅

水道管も凍るほどの寒さが支配していますが、自然は少しずつ春に向けて準備をしているようです。以前少しだけ紹介した我が家のハマヒサカキは、種子から発芽して一年が過ぎようとしています。

ハマヒサカキ実生1年目

彼らは昨年の今頃に芽を出したのですが、昨年の秋冬に収穫したコムラサキも隣で芽を出し始めました。
家の中とはいえ、冬の寒い時期に芽を出すというのは相当な体力を使うことでしょう。

コムラサキの芽吹き

人のいない部屋に置いているので暖房を付けていませんが、競うように成長しています。植物の逞しさには感心するばかりです。彼らも一年生き延びることができたなら、ハマヒサカキのように立派な姿になることでしょう。

東京都豊島区雑司が谷:沈丁花の蕾

外に芽を向けると蝋梅(ろうばい)が淡く黄色い花をたくさん付けています。ツバキと並んで冬を代表する美しい花で、色のない寂しげな風景によく合います。また、春に咲く沈丁花はすでに蕾を付けていました。よく目をこらすとモクレンや桜にも蕾が付いています。

東京都文京区湯島 湯島天神:梅

湯島天神では梅が咲き始めています。立春に向けて蕾のままでいようか、それとももう咲いてしまおうか、様子を伺っているようで可愛らしく感じます。零下の日も多く、雪もたくさん降ったにもかかわらず、植物は本当に逞しいものだと思います。

東京都台東区上野公園 不忍池:カワセミ

上野の不忍池ではボートに乗る人もまばらで、冷たい風もたくさん吹いています。身体を縮こめながら歩いていると、偶然にカワセミに出会いました。夕方近くの時間で、しかも不忍池でカワセミを見るのは初めてでしたが、相変わらず美しい翡翠(ひすい)の色をしていました。探鳥の趣味を持つと無意識に鳥を探しているので、カワセミに出会う確率が増えたように思います。

東京都中央区佃:メジロ

メジロやシジュウカラ、ヒヨドリたちも飢えを凌ぐために果実や花の蜜に群がっています。生命にとって過酷な季節でありながらも、必死になって生きようとしている動物や植物の姿勢には頭が下がります。
冬の寒さを恨めしく思っているだけではなく、そろそろ人間も次の季節への希望を持って前向きに進みたいものです。

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