梅雨を楽しむ

季節は刻々と過ぎ去って、ついに夏至を迎えました。私たちの住む北半球では、昼間の時間が最も長くなる節気です。実際に今日、夜の七時を迎えてもまだ明るいものだなと実感しました。

猫

低気圧が日本を覆ってしまうと色々と憂鬱になるものです。雨が降って外出できない、洗濯物が乾かない、湿気が多くてジメジメする、気圧の関係で頭痛がするなど、良いことがあまりありません。また、天候とは関係ありませんが、個人的には祝日がひとつもないのも憂鬱になる原因のひとつです。

しかしながら、植物にとっては生命活動に欠かせない季節でもあります。雨が地表から土の中へたくさん蓄えられ、炎天下の続く夏を乗り切るための水分を確保してくれます。私が毎年訪れている浅草の浅間神社の界隈で開催される「お富士さんの植木市」は、毎年五月と六月の最終土・日曜に催されるので「入梅の時期に開催されるこの植木市で買った木は良くつく」と言われています。

雨脚の強くない日に散歩すれば、生き生きとした軒先の植木を眺めることもできますし、雨水をまとった街の風景はどこか幻想的でもあります。散歩に出なくても、自宅の庭やベランダの植木を眺めたり、世話をして楽しむこともできます。植物にあまり興味がないのであれば、静かに読書をするのも良いかもしれません。喫茶店やファミレスなどで、雨の降る風景を眺めながら小説を読むのもいいですね。私は子どもの頃に遊んだゲームを引っ張り出してみようかとも思っています。

昨年から出張で行っているミャンマーは雨季と乾季しかありません。雨季は本当に雨ばかりで、外に出るのが面倒になってしまいます。それに比べれば日本の梅雨は短いもので、それゆえに他の季節にはない魅力が見つけやすくなっています。
あと一ヶ月もするといよいよ夏がやってきます。今しか味わえない梅雨という季節を、もっと楽しんでみたいと思っています。

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