夏越の大祓

六月も最終日を迎えました。今年はあっという間に梅雨が過ぎ去ってしまい、厳しい暑さに見舞われています。水不足が少々気になるところです。

東京都台東区浅草:お富士さんの植木市

今日はお富士さんの植木市に行ってきました。毎年、浅草富士浅間神社の周辺で五月と六月の最終土曜日と日曜日に開催されています。今年は初めて五月と六月の両方に足を運びました。五月に売られていたアジサイやツツジなどは姿を消して、ムクゲなど夏の植物が多く並んでいました。

東京都台東区浅草:浅草富士浅間神社

浅草寺の裏手から植木市の行われている柳通りを過ぎて右に曲がると、浅草富士浅間神社が見えてきます。この日は六月三十日で「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」です。十二月の大晦日は「年越の大祓」であり、どちらも心身の穢れを祓い清める日です。神社には、茅の輪が設置されていました。

東京都台東区浅草:浅草富士浅間神社

この日はとても天気が良く青空と日光が美しい日でした。神社の提灯や幟(のぼり)が真っ白で良く映えていて、心が洗われるような気持ちになりました。

今年は少し陰鬱な気持ちにさせる出来事が多いのですが、このように神社に参拝して心を落ち着かせることによって、半年の間についた穢れを祓うことができるのだなと思いました。

東京都台東区浅草:浅草富士浅間神社 夏詣

鳥居の前には「夏詣」という幟も掛けられていました。最近、色々な神社で目にするなと思っていたのですが、これは四年ほど前から浅草神社から提唱したものだそうです。大晦日と初詣は一般的ですが、夏越の大祓はそれほど知られていないので、様々な企画を催して周知していくようです。私がよく訪れる下谷神社や波除神社、雑司が谷の大鳥神社などが参画しており、全国の神社に広がっているようです。

東京都台東区浅草:浅草富士浅間神社

確かに、冬の厳かな雰囲気の初詣とは異なる夏詣の清々しさは、ぜひ多くの人たちに体験してもらいたいものです。過去の人々が受け継いできた風習を体感し、季節を感じることで、より豊かな日常を送ることができるのではないかと思います。

ニッポンの新しい習慣づくり 夏詣 NATSUMOUDE

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