ハマヒサカキその後

二十四節気は小暑に入り、少し経てばあっという間に大暑です。子どもたちは長い夏休みが始まりますが、大人になると一ヶ月なんてあっという間ですね。

以前から紹介している家のハマヒサカキは、発芽から一年半経ってずいぶん大きくなりました。日陰や多少の水枯れがあっても丈夫と言われるハマヒサカキですが、その生命力は素晴らしいものです。当初はひとつの鉢にまとめて種を植えましたが、今では鉢を三つほどに分けました。3、4ミリ程度の芽が今では10センチ以上になり、ひょろひょろと伸び続けています。盆栽として扱うために枝分かれしてもらいたいのですが、下手にいじって枯らせても可哀想なので、今は育つに任せています。

ハマヒサカキの芽

とはいえ小品盆栽の鉢なので、ある程度のところまでしか伸びないのでしょうが、ハマヒサカキばかり育ててどうするのだろうと今では少し後悔もしています。かといって、これまで一所懸命成長してきたものを処分するのは可哀想ですし、庭に植えても逆に大きく成長してしまうでしょうし、ここは人生を共にする覚悟で行くしかありません。

ハマヒサカキ1年目

そしてそうやって、人から見れば価値のない無駄なものばかりが増えるのが目に見えています。随分前には断捨離だとか、最近ではミニマリストだとか、「持たない」価値観がもてはやされていますが、私はそれに逆行していくのだなと思っています。

宝くじを当てて蔵がついた大きな家を建てたいと夢見たりもしますが、恐らくそれは叶わぬ夢なので、少しずつでも物を整理したいと思います。しかしながら、それでもハマヒサカキは捨てないと思うので、なるべく小さく育てて、末長く愛でていきたいと思っています。

Scroll to top