小鹿田焼と二匹の猫

瀬戸焼や砥部焼、水の平焼や布志名焼の湯町窯の器など、ここ最近は民藝の器を集めることが趣味のひとつになっています。伝統や確かな技巧に裏付けされた品質でありながら、普段使いしやすいのが魅力です。

小鹿田焼とエッグベネディクトパンケーキ

数ある民藝の器の中で最も人気が高い小鹿田焼(おんたやき)は、刷毛目(はけめ)や飛び鉋(かんな)の表現技法が有名で、都内やインターネットのお店でもよく目にします。

ある日、小鹿田焼のお店を調べていると、Instagramで小鹿田焼の専門店を見つけることができました。しかも、池袋から西武池袋線で二駅の東長崎にあるではないですか。こちらは「ソノモノ」さんというお店で、様々な柄や色や形の器の写真を投稿していました。さらに興味深かったのが、二匹の可愛らしい猫が頻繁に登場していることでした。その猫たちはいわゆる野良猫たちで、二匹揃ってふらっとお店にやってくるそうです。

小鹿田焼

ソノモノさんへお邪魔すると、棚だけでなく床にまで小鹿田焼の器が所狭しと並べられています。色々物色して器をレジに持って行ったあと、オーナーのくれまつさんとおしゃべりになりました。
小鹿田焼の話もさることながら、どちらかというとInstagramに登場する二匹の猫のことばかり話してしまいました。お店にやってくるようになったいきさつから、食べ物や習性に関することまで色々と話し込んでしまいました。

その日は猫たちに会うことはできず、それから何回かお店に足を運んでも一向に会うことができませんでした。それでも私は猫の性格はよく分かっているつもりなので、会えなくても全く問題ありませんでした。しかしながら、つい先日お店に訪れた際にようやく会うことができました。お店に入って挨拶もままならないうちに、くれまつさんが「多分裏にいるでしょう」と言って、お店を空けて猫たちのいる場所へと案内してくれました。

ふくさんとしまこ

「ふくさん」と「しまこ」と呼ばれる猫たちは、住宅街の一角でぐったりとしていました。最近は猛暑が続くので野良猫たちも大変なようです。くれまつさんが声をかけてもしばらく見向きもしませんでした。しかしながら、二匹を実際に見ることができてとても満足でした。私と同じように、この二匹の猫に会うのを楽しみにしているお客さんも多いようです。

左から小鹿田焼、瀬戸本業窯、小鹿田焼

左から小鹿田焼(ソノモノで購入)、瀬戸本業窯、小鹿田焼

ソノモノさんの器のラインナップは非常に豊富なのですが、熱心なお客さんが頻繁に訪れるのですぐに商品が入れ替わってしまいます。また、デッドストックの器を販売する機会もありました。私も四十年前の貴重な器を手に入れることができました。店内はお洒落で親しみやすい雰囲気でありながら、にわかな他のお店とは異なり、昨年夏の九州豪雨で壊滅的被害を受けた唐臼に対する募金を呼びかけるなど小鹿田焼への真摯な姿勢を強く感じることができます。しかしながら、普段のくれまつさんはあっけらかんとしていてとても魅力的な方なので、レジ前でいつもお客さんが話しかけています。

ソノモノさんのウェブサイトでも通販を行っていますが、お店で並ぶ種類の方が圧倒的です。Instagramで入荷した器を頻繁に紹介しているので、チェックをしてから足を運ばれると良いと思います。
また、こちらでは紹介しませんでしたが、小鹿田焼の歴史や技法などはとても深いものがあるので、ご興味のある方はお店で伺ってみるといいでしょう。

左右共に小鹿田焼(ソノモノで購入)

小鹿田焼ソノモノ
http://www.sonomono.net/
〒171-0051 東京都豊島区長崎4-25-7  tel:03-3958-5231
西武池袋線「東長崎駅」徒歩4分、都営大江戸線「落合南長崎」徒歩10分、東京メトロ「千川駅」徒歩15分
Instagram
https://www.instagram.com/sono_mono/

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