雑司が谷のたこ焼き屋さん

以前からちょくちょくコラムに登場していますが、雑司が谷には美味しいたこ焼きを売る露店があります。先日もお店を出しているのを発見しました。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社

台風が過ぎ去ったような晴れやかな青空に包まれた雑司が谷の大鳥神社。九月八日はこの神社の例大祭でした。
大鳥神社は正徳二年(1712年)に鬼子母神の境内に祀られてから、明治維新の後の神仏分離の際に現在の場所に移されたそうです。雑司が谷の鎮守として、地元の人々に愛されています。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社例大祭

雑司が谷に通っていると、この神社で様々な催しが頻繁に開催されているのに気が付きます。手作りの品々が並ぶ雑司が谷 手創り市は鬼子母神と共に毎月大鳥神社で開催されますし、もちろん酉の市も開催されます。

東京都豊島区雑司が谷 大鳥神社:たこ焼き

そのような催しでは露店が並ぶのですが、必ずと言っていいほど出店されるが、こちらのたこ焼き屋さんです。こちらの露店は大鳥神社だけでなく、近くの鬼子母神や法明寺、少し離れた護国寺にも出店しています。以前訪れた入谷の朝顔市下谷神社の例大祭でも見かけました。

東京都豊島区雑司が谷 大鳥神社:たこ焼き

こちらのたこ焼きは1パック六個入りなのですが、とにかく大きくて一口では食べきれません。そして外はふわふわで、中はとろりとしていてクリーミーなところが私のお気に入りです。
タコは程よい大きさで、その他の具材もそれぞれにお互いを引き立てて、絶妙な風味を醸しています。小さくて食べやすいものや、外の皮がパリッとしているもの、タコがとても大きいものや紅生姜の風味が効いているもの、たこ焼きにはそれぞれ個性があるものですが、私はこちらのクリーミーなたこ焼きの味が一番好きです。たこ焼きにこだわりのある方には到底及びませんが、色々と食べた結果、こちらのたこ焼きが私にとってもっとも美味しいたこ焼きだと思っています。

東京都豊島区雑司が谷 大鳥神社:たこ焼き

こちらのお店でたこ焼きを焼く大将もお気に入りです。年齢は私の親くらいなのだと思いますが、黙々とたこ焼きを焼く姿がまさに職人といった風体で格好いいです。暇な時間に競馬の話題を持ちかけてくるところにも親しみを感じます。いつまでも現役で頑張っていただきたいと思っています。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社例大祭

大鳥神社に設置してあるベンチでビールとたこ焼きに舌鼓を打っていると、少し前の席で子供たちが同じたこ焼きを頬張っていました。私も経験がありますが、地元のお祭りで食べた露店の食べ物の味は何十年経っても忘れることはなく、懐かしい思い出となって残ります。そこから郷土愛や家族愛などに繋がっていくと思うと、いつまでもなくなってほしくないものだと思います。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社例大祭

私はこのような日常の味や風景が大好きです。秋は例大祭が多く催される季節、縁深いお祭りには顔を出していきたいと思います。その際にはまたこちらのたこ焼きを頬張り、恍惚に浸りたいと思います。

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