雨の植木市と茅の輪くぐり

六月最後の週末、浅草のお富士さんの植木市に行ってきました。毎年恒例となっていますが、今年はいつも一緒に行く知人だけでなく、二十年来の知人も一緒でした。

東京都台東区浅草:お富士さんの植木市

梅雨の真っ只中、台風も去ったあとで雨がぱらついていましたが、外出時は一時的に雨がおさまりました。お富士さんの植木市は入梅の開催なので、こちらで購入した木はよくつくと言われています。

東京都台東区浅草:お富士さんの植木市

雨が降っているとわずらわしくはあるのですが、雨雫が植物の上で輝いていてとても風情があります。過去の人々もこのような光景を見て、同じように美しいと思ったのでしょうか。

東京都台東区浅草:お富士さんの植木市

知人はモミジが気に入ったようで、大小さまざまな種類のモミジをたくさん見比べていました。最後にヤマモミジ(だったと思います)の寄せ植えの小品盆栽を選び、購入していました。

午前中、その知人にベランダで飼育している水生植物を数種類、ヒメダカを六匹ほど譲りました。彼女も自然や植物に興味があり、価値観を共有できる存在です。譲った植物とメダカたちがすくすくと育ち、知人の生活の傍らでひとときの安らぎを与えてくれることを願っています。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社

植木市に訪れる前に、いつものように浅草富士浅間神社にお参りをしましたが、雑司が谷に戻ってからも大鳥神社にお参りをしました。夏越の大祓の時期なので茅の輪をくぐりました。最近、ニュースで北野天満宮や京都の神社で茅の輪の茅(かや)をむしって持ち帰る人が多くて困っているという記事を見ました。

正直、そういった発想をしたことなかったので驚いたのですが、他の参拝客や神社側への配慮を怠らず、ある程度作法を守っていくべきだと思いました。

東京都豊島区雑司が谷:サルスベリ

まわりの人や親しい人、植物や自然に対して敬意を払うことはとても大切なことだと思います。そのように心がけることで、自分自身も気持ちが晴れやかになり、穢れが落ちるのではないでしょうか。私はこの週末でお参りをして、雨雫や植物の美しさに惚れぼれし、知人におすそ分けをして、清々しい気持ちになりました。茅を持ち帰った方はおそらく悪気はなかったのだと思いますので、今後は茅の輪をくぐるだけにして、晴れやかにお参りをされることをおすすめします。

Scroll to top