錦帯橋

前回は室積に行ったお話でしたが、今回はその途中で訪れた錦帯橋について紹介します。

山口県周南市 徳山駅:岩徳線

山口県の室積に向けて朝早くから出発しましたが、徳山駅に着いたのは午前十時ごろ。宿泊先のチェックインは午後三時だったのでかなり時間がありました。また、台風がやってくる直前ということもあり、海がメインの室積では時間を持て余してしまうので、急遽、岩国にある錦帯橋に向かうことにしました。

山口県周南市 徳山駅:岩徳線

徳山駅から岩徳線に乗れば、錦帯橋の近くの川西駅に着きます。どんよりした天気と電車の運休を心配しながらも、ここまで来たので電車に飛び乗りました。

山口県岩国市 川西駅:岩徳線

電車は海から離れ、山あいの線路を進みます。いくつかの駅を越えていくと、目的の川西駅に到着しました。山がそこかしこに見えて、とてものどかな風景が広がる素敵な駅です。

山口県岩国市:川西駅

駅には宇野千代さんの看板が掲げられていました。彼女はこちらの出身だったんですね。駅の近くには彼女の生家がありました。

山口県岩国市:錦帯橋

県道を1.3キロほど、黙々と進みます。途中の橋に差し掛かると、そこから錦帯橋が確認できました。錦川と呼ばれる川はとても美しく、すぐ近くでカワセミを見つけました。

山口県岩国市:錦帯橋

駐車場のある河原を進んでいくと、錦帯橋が大きく迫ってきました。間近で見ると、とても迫力があります。アーチがとても美しく、いつまでも眺めていたくなります。

山口県岩国市:錦帯橋

錦帯橋は江戸時代の延宝元年(1673年)に建造され、釘は一本も用いられていないそうです。現在の橋は昭和28年(1953年)に再建されたものだそうですが、建造当時のままに復元されたといいます。江戸時代にこのような大きな橋が作られたこともすごいと思いますが、復元してしまうのもすごいなと思います。

山口県岩国市:錦帯橋

実際に橋の上を歩くと、アーチが急なことがよくわかります。立ち位置を工夫すれば、いろいろと面白い写真が撮れそうです。この特徴的な形状から、錦帯橋は日本の三名橋や三奇橋に数えられています。

山口県岩国市:錦帯橋

橋脚を上から覗いても面白い風景が広がります。昔の人たちの造形センスに、ただただ脱帽するばかりです。

山口県岩国市:錦帯橋

錦帯橋もさることながら、錦川の美しさも素晴らしいです。水は透き通っていて、魚が肉眼で確認できそうです。毎年6月から9月まで鵜飼がおこなわれるそうです。

山口県岩国市:岩国城

はるか山の上には、岩国城が確認できました。今回は台風が近づいていたので登るのはやめましたが、天守から見る錦帯橋と錦川はさぞ美しいことでしょう。

山口県岩国市:錦帯橋

錦帯橋を渡り切ったので、そのまま回れ右して戻ります。錦帯橋周辺はのんびりした観光名所なのでもう少しゆっくりしたかったのですが、しょうがありません。

山口県岩国市:錦帯橋

錦帯橋を降りてから、錦帯橋バスセンターの上にある錦帯茶屋の二階で休憩します。バスセンター周辺にはお土産屋などが並び、とても雰囲気があります。

山口県岩国市:岩国寿司

岩国寿司と岩国れんこんのさつま揚げをいただきました。普通の蓮根は穴が八個ですが、岩国れんこんは岩国藩主「吉川家」の家紋と同じく穴が九個開いているのが特徴なのだそうです。

山口県岩国市:錦帯橋

今回はばたばたとしてゆっくり観光することができませんでしたが、悪天候が迫るなか、訪れることができただけでも大満足でした。私は中学か高校のころ、写真ではじめて錦帯橋の存在を知りました。橋の奥に写る街並みがとても気に入って、いつか行けたらいいなと思っていました。

有名な観光名所にはあまり興味がわかない性質なのですが、やはり訪れてみるといいものですね。今度は天候のよいときにゆっくり訪れたいと思います。

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