伊勢神宮へ

京都の伏見稲荷大社に訪れた次の日、伊勢神宮を参拝するために伊勢市駅に向かいました。

三重県伊勢市吹上:伊勢市駅

京都駅から出ている近鉄特急に乗車し、約2時間ほどすると伊勢市駅にたどりつきます。京都から奈良、そして三重県を通るルートは取り立てて目立った風景はありませんでしたが、古墳や神々の伝説が残る場所ばかりです。いずれ歳をとったら、のんびり巡ってみたいものです。

三重県伊勢市吹上:伊勢市駅周辺

伊勢市駅に到着し、まずは伊勢神宮の外宮に向かいます。外宮は豊受大神宮のことで、豊受大御神を祀っています。内宮の天照大御神の食事を司っていて、衣食住など生活に欠かせない神様です。
下宮までの道中はさほど人は多くなく、道沿いの店舗も古めかしくてとても雰囲気がよかったです。

三重県伊勢市豊川町:伊勢神宮(外宮)

外宮の境内に入ると、鬱蒼とした木々に囲まれます。どこか、しんと清らかに張り詰める空気に包まれ、ここが聖域であることがわかります。昨日に訪れた伏見稲荷とはまた異なる雰囲気です。

三重県伊勢市豊川町:伊勢神宮(外宮)

ちょうど訪れたときは神嘗祭(かんなめさい)が行われていました。地域の氏子衆でしょうか、色とりどりの半纏がとても美しかったです。

三重県伊勢市豊川町:伊勢神宮(外宮)

境内の奥を進むと豊受大御神を祀る正宮にたどりつきます。とても大きく立派な社で、入ったときは少し緊張してしまいました。こちらの正宮のほかに別宮があり、どちらもお参りしていきました。

三重県伊勢市宇治館町:伊勢神宮(内宮)

外宮を参拝したあとは、天照大御神を祀る内宮へ向かいます。バスにしばらく揺られると、内宮の正面にたどりつきます。そこから有名な宇治橋を渡って、境内の奥へ進んでいきます。台風の影響で五十鈴川の水でお浄めはできませんでしたが、そのせせらぎを見ているだけで、心があらわれるような気がしました。

三重県伊勢市宇治館町:伊勢神宮(内宮)

境内はとても広く、正宮の皇大神宮まではしばらく歩かなくてはなりません。しかしながら、目の前までたどりついたときには少し感動しました。稲荷神社だけでなく、私は日本の八百万の神が好きです。その中でもとりわけ特別な存在の伊勢神宮に参拝できるのは、とても嬉しく名誉なことです。別宮もほぼすべてまわりましたが、中でも風日祈宮橋を渡った先にある風日祈宮の風景の美しさに感動しました。

三重県伊勢市宇治館町:伊勢神宮(内宮)

今回は駆け足で伊勢をめぐり、あっという間に東京へ戻りました。多少慌ただしくもありましたが、帰りに人の少ない五十鈴川駅で、夕暮れとともに列車をのんびり待った時間が今も胸に残っています。あのような穏やかな気持ちで過ごせる時間はこの先あまりないように思いますが、機会を見つけてまた出かけたいなと思います。

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