寒いのが苦手な猫と私

先週の金曜日は気温が低くて雨も冷たかったです。今年の冬は例年より暖かいという予報のようですが、冬ではあるので寒いのは寒いのでしょう。

東京都豊島区雑司が谷:ベニゴウカン(ヒネム)

こちらのコラムでは何度もお伝えしていますが、私は寒いのが苦手です。これから年末から年明け、そして3月後半まで寒い日が続きます。四ヶ月も我慢しなくてはならないと思うと気が遠くなります。

先週の金曜日は家の庭に来る猫たちが雨雫に濡れてガタガタと小刻みに震えていました。外で過ごしている猫は本当に大変です。NHKのBSの「岩合光昭の世界ネコ歩き」では石川県の輪島の猫を紹介していましたが、彼らは深い雪のなかでも元気に歩き回っていました。彼らのたくましさには本当に脱帽します。私なら、絶対に生きていけません。
さて、雪のなかを歩く猫は肉球が霜焼けになってしまわないのでしょうか。

東京都豊島区雑司が谷:猫(チャトラン)

日曜日になると少し暖かくなって雨も和らいだからか、猫たちが路上に姿を現していました。工事の警備員の人たちに「チャトラン」と名付けられた猫は、元気そうに「ご飯をちょうだい」と身体を擦り寄せてきました。

東京都豊島区南池袋:猫

チャトランと別れ、すこし歩くと住宅街の細い道にもう一匹別の茶トラが現れました。こちらは雌で、雄ばかりの茶トラのなかでは珍しいといわれています。約八割が雄なのだそうですが、実は私の家にも雌の茶トラがいます。

こちらの茶トラも背中や頬を撫でると気持ちよさそうにして身体を擦り付けてきます。すこし眠たいようでしたが、おそらく雨の間は屋内で寝ていたのでしょう。毛艶もよく首輪もしていたので飼い猫のようでした。

こうして歩くたびに猫を見つけることができるのも今のうちでしょう。冬がやってくると、だんだんと猫の姿は見られなくなってきます。あと一ヶ月も経てば冬至なので、猫たちの好きな日差しを浴びる時間が少なくなります。

東京都豊島区南池袋

ふと目線を上にやると、ケヤキや桜の葉が赤く染まり出しています。ハナミヅキもずいぶん赤くなっています。クスノキなどの常緑樹に囲まれていると気が付きにくいですが、そこかしこで本格的な冬が姿を現しはじめています。ベランダのメダカの動きも鈍りはじめています。

冬は季節のわびさびを感じるにはもってこいですが、寒がりの猫や私のために早く過ぎ去ってほしいものです。

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