二十四節気はついに冬至になりました。一年で最も日照時間が短い節気でありながら、ふたたび日の光が増えていく始まりの時期でもあります。
冬至は柚子や南瓜（かぼちゃ）が有名です。柚子と南瓜は黄色いため邪気をはらう意味があることと、南瓜は冬至の日の出と日の入りが南側の方角にかたよることから「南」の字をもつ野菜としてふさわしいとされています。
また「ん」がふたつつく食べ物もよいとされています。南瓜は「なんきん」、蓮根や人参、金柑などがあります。
以前のコラムでも書きましたが、私はこの時期になるとクリスマスよりも冬至の印象が強いです。子どもがいないとこんなものなのでしょうか。クリスマスも元々は北欧などゲルマン民族が「Yule（ユール）」という名でお祝いをしていた冬至祭から始まったといわれています。
一年を通して日の光や天候、動植物、夜空などを眺めていると、冬至に特別な気持ちがわいてきます。一年の始まりとしては立春も捨てがたいですが、冬至も同じくらい大切な節気だと思っています。
