四月まであとわずかとなりました。春分も過ぎて日は長くなり、草木や動物がいきいきとしています。
ベランダではアオイスミレが花を咲かせています。四年前に購入した山野草の鉢に生えていたものを移して育てていました。毎年春になると可愛らしい花を咲かせてくれます。
最初の頃は一輪ずつぽつぽつと咲いていましたが、今では一度にたくさん花をつけるようになりました。葉のかたちも可愛らしく、見ていて飽きません。繁殖力が高く、ほかの鉢にも勢力を広げています。こまめに芽を摘み取って、雑草用の鉢に移しています。
土手から採取したカラスノエンドウも花を咲かせました。春のはじまり、まだ寒い時期から芽を出しはじめ、この季節になると花を咲かせます。このあとに鞘を作り、だんだんと黒く染まって固くなります。鞘の中から種を採取して土に埋めておけば、翌年芽を出してくれます。こちらも繁殖力が高く、鞘がはじけて別の鉢に種が飛び散ります。うまく詰まないと蔓だらけになってしまうので注意が必要です。
これらは主役となり得ないただの雑草ではありますが、興味を持って接するとさまざまな魅力があることに気がつきます。繁殖拡大に気をつけながら、育ててみると面白いのではないでしょうか。