多様性を受け入れる社会

最近は「オタク」が普通に受けいられる時代になったと言われています。なかには「オタクがもてる時代になった」という人もいるそうです。私もれっきとしたオタク人間なのですが、たしかに冷ややかな目を向けられることは少なくなりました。

東京都千代田区外神田

オタクは一般的に漫画やアニメ、玩具などを嗜好する人のことを指しますが、一昔前に「アニメが好き」なんて言おうものなら、気持ち悪がられていたものです。

私は割とアクティブだったので大きな被害は受けていませんでしたが(と自分で思っているだけかもしれません)、オタクは避けられたり、陰口を叩かれる人も多く、犯罪者予備軍と差別されることも当たり前でした。

現在はアニメや漫画で育った人々が親になり、その子どもたちの時代になりました。オタクの文化は次第に許容され、もはや死語ですが、クールジャパンといった日本を代表するコンテンツになっています。また、ここ数年は動画のサブスクリプションサービスによって多くのアニメが手軽に視聴できるようになったことも大きいです。

オタクにはもうひとつ、マニアと同義語で扱われることもあります。ジャンルはさまざまですが、なにかひとつの物事を追求する人たちです。これも仕事にしていたり、皆が納得できるジャンルを追求している以外は「なぜそんなものが好きなんだ」と否定されることが多かったように思います。しかしながら、インターネットの広まりとともに個人を尊重する流れとなり、受け入れられつつあります。

ただし、オタクに多い「コミュ障」と呼ばれる性格には、まだまだ世間の風当たりは強いようです。たしかに接しづらいところはあると思いますが、避けたり、孤立させる必要はまったくないように思います。偏見さえ捨て去れば、どのような人でも一様に魅力があるものです。

オタクという文化が受け入れられたのであれば、次はそれ以上の多様性を受け入れられる社会になってもらいたいものです。私にも偏見はありますが、なるべくフラットな目で判断していきたいと思っています。

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