記録を永遠に残すには

私は写真を撮ったり文章を書いたりしているとき、果たして「これらはいつまで残るのだろうか?」と考えることがあります。自分だけで振り返り、楽しむだけなら自身の寿命まで残ればいいのですが、後世の人々に伝えたい場合は、できるだけ長く残ってほしいものです。

フロッピーディスク、MO、MD

デジタル媒体が最適だと考えてしまいますが、物理メディアだと紛失の恐れもありますし、VHSやフロッピーディスクのように読み取り機器が市場から消えてしまう可能性があります。クラウドストレージを利用するほうが安全のようにも思いますが、サービスが終了したり、企業自体がなくなる可能性もゼロではありません。有料契約の場合は契約者の寿命が尽きた時点でデータが消失します。無料の場合はすこしは延命できるでしょうが、故人の契約が永遠に続くとは思えません。

解決策のひとつとして国会図書館に納本する方法があります。さまざまな規定がありますが、個人による自費出版でも納本を受け付けています。また、インターネット資料収集保存事業も選択肢のひとつになるかもしれません。国会図書館といえども永遠に保存される保証はありませんが、個人で行うよりも確実なはずです。Google Booksのような民間の電子図書館に納本する方法もありますが、出版社のみを対象にしている場合もあるのですこしハードルが高いかもしれません。

私は趣味でグルメ関係のサイトを運営していますが、対象としている分野はいわゆる斜陽産業です。年を経るごとに閉業してしまうお店が多く、後世に伝えるために写真と記事で記録しています。まだまだ私の寿命が尽きることはなさそうですが、今のうちから計画しておく必要があると思っています。

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