荒川土手で友人と会う

先日、荒川土手で古い友人とパートナーの三人でのんびりと過ごしました。荒川土手は頻繁に訪れていますが、今年は例年よりも多く訪問しています。

東京都北区豊島:荒川土手

三月の上旬に訪れた際は景色のほとんどが褐色に染まり、ところどころ小さな花が咲いている程度でした。それから一ヶ月後、桜の咲く頃に訪れた際は緑が一面に広がり、桜も相まって本格的な春の到来を感じました。

そして五月の中旬、訪れると荒川土手は一面背の高い草に覆われていました。おそらくイネ科の植物なのでしょうが、春の終わりと夏の訪れを同時に感じました。このときはグランドシートを敷いて食事(宴会)をしていたのですが、遠目から見ると繁茂した植物で皆の頭しか確認できないくらいでした。

天道虫にも再会することができました。幼虫から成虫までたくさんの天道虫がいましたが、前回から何代先の子孫に出会えたのでしょうか。彼らに会うといつも思うのですが、悠久に続く命の営みに触れた思いがしました。

東京都北区豊島:荒川土手

古い友人とは一年ぶりの再会でした。離れていた時間を忘れさせるほど穏やかな性格を保ち続ける方で、お互いの人生が尽きるまで寄り添える家族のような存在です。私のパートナーのように、私の好きな荒川土手を辺鄙な場所と思わず、気に入って訪問してくれる稀有な存在です。

季節や自然、パートナーと友人、私の大切なものがこの荒川土手にあります。たとえば人生の幕を閉じるとき、このシチュエーションであったら本当に幸せだと思うほど好きな場所であることを実感しました。それは私にとって「天国」と言い換えられる場所なのかもしれません。

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