雑司ヶ谷ナスと鎮守の市

雑司が谷は大正時代まで畑があり、茄子や大根、青菜などを生産していたそうです。とりわけ茄子は味に定評があり、江戸時代後半から大正時代の中頃まで人気があったそうです。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社「雑司が谷ナスと鎮守の市2022」

雑司が谷の大鳥神社と街の活性化をプロデュースするELC JAPANは2018年から「雑司ヶ谷ナスと鎮守の市」を開催しています。JA東京あおばが生産した雑司が谷ナスの販売だけでなく、雑貨、お弁当などのお店が大鳥神社の境内に出店します。今年は七月末日に開催されました。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社「雑司が谷ナスと鎮守の市2022」

JA東京あおばは板橋、練馬、石神井、大泉の四農協が合併し、板橋区、北区、豊島区、練馬区を管内としています。境内にはJA東京あおばの野菜も販売していました。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社「雑司が谷ナスと鎮守の市2022」

奉納された雑司が谷ナスの鉢には、しっとりとした艶のある茄子の実と可憐な花がついていました。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社「雑司が谷ナスと鎮守の市2022」

雑司が谷ナスは午前中に売り切れてしまうので食べたことはありませんが、皮は厚くて硬く、生で食べても甘いのだそうです。西山(中野、豊島以西の丘陵部)と呼ばれた地域で栽培されていたので、別名「山なす」と呼ばれるそうです(参考:都政新聞2011年9月20日号)。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社「雑司が谷ナスと鎮守の市2022」

住んでいる地域の歴史を再発見し、よりその地域を好きになっていく。自分自身のアイデンティティの形成にも繋がっていきますし、次世代の子どもたちにも影響を与えていくよい試みだなと思いました。

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