通勤の苛立ち

日本の交通機関は時刻表を正確に守るといわれます。普段はあまり気にかけませんが、確かに時間通りに運行していて感心させられます。

しかしながら、朝や夕方の混雑時には遅延が発生することもしばしばです。また、台風や積雪時にも運行が止まる場合があります。人が運営しているので当たり前のことですし、特に東京では多くの乗客が利用するので不測の事態が発生するのは当然です。それでも時間通りに運行していないと不満に思うものです。

最近、埼京線を利用した際にそれを思い出しました。埼京線は遅延が多く、二、三分ほど遅れてもアナウンスがない場合があります。SNSを見ると不満に思う投稿が多く、とりわけ朝の通勤時には頻出します。

世の中が正確で効率的になればなるほど私たちの行動もタイトになっていきます。許容値を超えるほど詰め込むからこそ、いらいらとしてしまうのかもしれません。社会全体がそのように進んでいるのでどうしようもないのですが、心の余裕は持っておきたいものです。

それでは海外はどうなのかというと、私の上海駐在時は徒歩かバイクでの通勤だったのであまり苛々した記憶がありません。また、タクシーも料金が安かったので頻繁に利用していました。バスや地下鉄で通勤することもありましたが、次の便がすぐにやってきていたので時刻表を気にしたことがありません。むしろ混雑のほうがストレスを感じていたと思います。

リモートワークが普及しつつも、再びオフィスワークに戻る流れが強まっています。詰め込むのはほどほどにして、技術革新によって心の余裕が増えるような取り組みが広がればいいなと思います。

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