最近は仕事で渋谷に通っています。恵比寿寄りなので繁華街ではないのですが、先日プライベートで公園通り辺りに訪れました。
乗り換えなどで駅の変貌ぶりは理解していたのですが、地上もかなり変わりました。再開発された宮下公園も自分の知らない場所になったとただただ驚くばかりでした。
私が渋谷に通っていたのは三十五年前くらいになります。中学生の頃に背伸びをして古着屋などに通いつつ、オクトパスアーミーなどで安い服も購入していました。高校の頃も同様で、友達と遊びつつコンパに勤しんでいました。レコードショップにも通うようになり、古く狭いビルのショップで長い時間過ごしていたものです。
週末にはクラブに通い、道玄坂の帰り道に富士そばやファミレスに寄ったのも楽しい思い出です。
昔の渋谷は雑多で汚らしかったですが、なにか面白いものを見つけるわくわく感がありました。また、通りのどの場所にいてもくつろげるようなおおらかさがあったように思います。まさに「ストリートカルチャー」という言葉がよく似合いました。今もあの頃の匂いは残っていますが、再開発された場所にはそれが感じられません。
街が変容していくのは当たり前のことです。それにもかかわらず、慣れ親しんだ場所へのノスタルジーが新しいものに対して拒否感を生みだすのだと思います。今青春を謳歌している世代にとっては新しい渋谷が魅力的に思えるのでしょうし、愛着もわくのだと思います。そのため、ろくに訪れずに昔と比較している人の意見はあまり価値がないように思います。
とはいえ、せめて個人のブログであればご容赦いただきたいと思います。あの頃の渋谷が愛しいですが、二度と帰ってくることはありません。現在の渋谷を見て、ずいぶん歳をとったもんだと感じた次第です。