引き継がれた記憶の受け渡し

今日は終戦記念日です。先の戦争で失われた尊い命に謹んで哀悼の意を表します。

太平洋戦争が終結してからもうすぐ八十年が経とうとしています。私の母は終戦の年に生まれ、私自身も戦争を直接体験したことはありません。しかしながら、子どもの頃にはたくさんの戦争を知る人たちがいました。

私が小学三年生のときの担任の先生は関東大震災も経験しています。事あるごとにそれらの体験を話してくれましたが、その話に辟易する同級生もいました。

私の過ごした時代はバブル期から平成と、非常に平和な時代でした。世界では冷戦や紛争がありましたが、どこか他人事のように思えました。また、環境保護についても実感がわかなかった気がします。担任の先生という身近な存在から不幸な体験談を聞くことで、すこしだけ自分のことのように感じられたと感謝しています。

私たちの世代以上に現在の若者は戦争体験に触れる機会がありませんが、ウクライナを含めた世界各地域での争いが他人事ではないと感じているような気がします。また、気候変動を肌で感じていることから、環境問題により真摯に向き合っているのではないかと思っています。

今は私たち現役世代が彼らを後押しして、上の世代から引き継がれた記憶を受け渡していかなければならないと思っています。

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