仲間意識

職場では優秀なメンバーたちが活躍していますが、さまざまな悩みを抱えています。若さゆえともいえますが、歳をとっても同じように悩む人もいるので、経験の質や個人の考え方が起因しているのかもしれません。

先日、仕事を始めたばかりの若い知人から「職場の誰も自分を信用してくれない、アットホームな職場ではない」と悩みを打ち明けられました。

企業ではさまざま人たちが同じ組織に属します。同じ目標を持ち、協力し合うため、仲間意識が生まれます。このこと自体は悪いことではありませんが、同じ組織に属しているからといってむやみに信頼したり、信頼されていると思ってはいけません。

私はフリーランスの経験もあるからでしょうか、基本的に仕事はひとりで責任を持つものだと思っています。まずは自身が求められていることを全うし、認められた上で信頼を勝ち取れると思っています。たとえ同じ釜の飯を食ったところで、無条件に信頼されることはありません。

もちろん、入社したてのメンバーには早く本来の力を発揮できるようにサポートしますが、何のために自身が組織に属しているかを見定めていないと「やさしくされて当たり前」と思ってしまいます。これは経営層との関わりを正常に保つためにも重要です。

とくに私が従事するクリエイティブのような専門職は顕著です。自身の能力が組織にどれだけ貢献できるかに集中し、その能力を高めていく。今の組織だけでなく、今後の自身のキャリアにも引き継いでいくことができるのです。

決して「能力のない人は仲間に入れない」のではなく、軸を置く場所を間違っていると、いつまでも他責の意識にとらわれてストレスが募るのではないかと思っています。悩みを打ち明けてくれた知人も少しずつ経験を積んで、早くまわりに馴染んでもらいたいなと思っています。

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